「2003-2004秋冬ロンドンコレクションレポート」
プリングル・オブ・スコットランド
スコットランドの伝統に都会的なセンスを織り交ぜた作品を披露。定番のクリーム・ピンクのアーガイル柄やローズプリントのカシミアニット、プリーツを多用したエレガントなイブニングウェアが登場。デザイナーのスチュワート・スコットデイルは、フェミニンな中にも鋭さを秘めた女性、伝統的だがワイルドさも兼ね備えた女性をイメージ。一方で、お尻が丸見えのマイクロキルトに肩からかぶるキルトケープとユニークな作品も存在。色はペールトーンのピンクとブルーの新プリングルカラーとともに、黒がメーン。
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=entertainmentnews&StoryID=2242289

ジュリアン・マクドナルド
「誘惑」と題した今回のショーは、白いミリタリージャケットでスタート。ほとんどが白黒の無地だが、毛皮や皮革と肌の露出を組み合わせたセクシーな新作も披露。着飾ることが好きで、セクシーと見られることを恐れない女性のために作られた。黒や白のタイトな皮のパンツスーツに毛皮のジャケットやコート、金銀のビーズなどをちりばめた超ミニスカートなどが注目。会場に毛皮反対運動の活動家らが乱入する場面もあったが、マクドナルドは自身の作品に使用されている毛皮や皮革はすべてウサギのもので、精肉の副産物だと説明。観客席にはクリスティーナ・アギレラやピンク、トム・ジョーンズ、シャーリー・バッシー、シャルロット・チャートらが出席。
http://www.asahi.com/culture/enews/K2003022100267.html

ジボ・バイ・ジュリー・ヴァホーヴェン
2シーズン目となった今回はあえてプリントをはずし、画家でもあるジェリーが服をキャンバスに見立てたようなポップな色柄使いという印象を覆した。色も落ち着いた黒、茶、紫がメーン。それでも、コンパクトなジャケットにラウンドカラー、複雑なフロントカットなどのムードはジェリーらしさを発揮。

ポール・スミス・ウィメン
招待状の封筒もステージも、白黒のくっきりストライプ。現代美術展や19世紀のロシア貴族のドレスなどさまざまなテーマで作品を披露。レモンやピンク、オレンジといったサイケデリック調の色を渋めにしてグレーや黒、ベージュと組み合わせ、モダンアート風の作品。襟の部分に明るいオレンジを配したベージュのコートなど、鮮やかな色をアクセントに使ったシンプルなカットなデザインも披露。
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=entertainmentnews&StoryID=2256232

ジャスパー・コンラン
パステルカラーや黒と白で、女性らしさを引き立て、膝丈で細身のスカートに、背中を大胆に露出したレースのトップといった組み合わせ。メンズウエアは、黒と白でシンプル。
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=entertainmentnews&StoryID=2256232

ジョン・ロシャ
香港出身のジョン・ロシャは、東西の文化を融合させた作品を披露。ベルベットやシルク素材でできたキモノ・スタイルのトップス、水彩画の花が鮮やかに描かれたドレス、頭に羽飾りをつけたモデルなどが登場。
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=entertainmentnews&StoryID=2242289

イーリー・キシモト
60年代風の白黒切り替えのワンピースやコート、サテンのドレスでシックに変身。しかし、ブランドの特徴であるプリントもパールネックレスの総プリント、アーガイル柄には、ますの中に小花が散りばめられている。

キャサリン・ハムネット
「ストップ・ウォー、ブレア・アウト(戦争中止、ブレア首相はやめろ)」と書かれたTシャツ姿のモデルが登場。ほかに、ロマンティックな黒のひざ丈スカートやコート、パステルカラーのトップスなども披露した。
http://www.asahi.com/culture/enews/K2003021900779.html

S・エルスペス・ギブソン
「エデンの園の光景」がテーマ。クリスタルや羽毛をあしらい、繊細さと浮遊感を兼ね備えた作風は従来と変わらないものの、ルーズな長袖の黒いマイクロミニドレスや、肩紐のないクリーム色のタイトなワンピースなど、セクシーさを強調した服が目を引いた。

ジュリアン・アンド・ソフィー
ジュリアン・ロバーツとソフィー・チュンの二人は イラク攻撃反対を理由にショーをキャンセル。1週間宿泊先のベッドにとどまることを宣言。二人が横たわったベッドカバーには新作が散りばめられ、その中に「NO WAR」ノ文字が。代わりに、バイヤーや報道陣へは、自身らのパジャマのコレクションを披露した。
http://www.asahi.com/culture/enews/K2003021700334.html

ジェニー・ペッカム
マイクロミニやフェザーコートなど、空想上の氷の女王を思わせる作品で、デビュー。白、ライラック、アイスピンクといった色調で、クリスタルやビーズをあしらった作品が並んだ。

スコット・ヘンシャル
「天国と地獄」と題し、堕天使をほうふつさせる新作は、黒と赤が基調。レディ・ビクトリア・ハーベイらがキャットウォークに登場し、ミニドレスやぴったりしたパンツを披露。
http://www.asahi.com/culture/enews/K2003021600625.html

ローランド・モーレット
マリー・クワントのミニスカートやモッズ・ファッションの流れに、パンク系を加えた黒いミニドレスを発表。トップスは黒い帯状の細い布で胸を覆っただけ、という大胆に肌を露出したドレスにも注目が集まった。
http://www.asahi.com/culture/enews/K2003021801057.html

クレメンツ・リベイロ
パリで発表していたリベイロがロンドンに戻ってきた。レトロな流線形の切り替えやサイケデリックプリントでみせる60年代を表現。厚手のウールでコートやジャケットもレトロムード。

[Gin and it]

Collection Calendar Top HOME
 
Copyright 1998-2003 Gin and it.