「2005-2006秋冬ロンドンコレクションレポート」

JULIEN MACDONALD ジュリアン・マクドナルド
ジュリアン・マクドナルドはツイードのワンピースを着たナオミ・キャンベルでスタート。続いてニットにパンツルックのリリー・コールにタイトスカートのエリザベス・ジャガーが続く。ヒョウ柄の毛皮に、レースのレイヤードワンピース。毛皮はチンチラ、ミンク、フォックス、セーブルと多数登場し、デニムやタイトスカートにも合わせられる。千鳥のハイウエストパンツやチェックのコート、ラストはナオミが金のゴージャスなドレスで登場。
最前列にはジュリエット・ルイス、リサ・スノードン、レイチェル・ハンターにトレーシー・エミン。流れる曲はデビッド・ボウイ。

AQUASCUTUM アクアスキュータム
アクアスキュータムは、黒のストラップレスドレスでスタート。豪華なシルクのジャケット、レース、レイヤードのドレス、スカートはフレアに、トレンチコートはスリムにフィット。ふくらんだオブリークのドレス、テーラードなスーツ、ミリタリーコートもあくまでもシック。スポーティな装いも英国風。上質な素材を軽やかに、ブリティッシュシックに仕立て上げた。
「150年の歴史を経ても、まだアクアスキュータムが最先端にあることを証明します」とレディス・デザイナーのMichael Hertz。

Paul Smith ポール・スミス
ポール・スミスはカラフルな60年代風ボヘミアンカラーを使いながら、シックなスタイル。チェックのスカート、アーガイルのニットにオレンジのストッキング。紫のストッキングにはキルトのスカート。「胸を露出するようなセクシーなファッションは行き過ぎていると思います。このコレクションはボーイッシュかもしれませんが、現代的です。まずはお母さんのワードローブを探すか、お父さんの古いジャケットを着てみてください」とポール・スミス。

Eley Kishimoto Ellesse イーリー・キシモト・エレッセ
2回目のコレクションとなったイーリー・キシモトとエレッセのコラボにはスーキー・ウェアが登場。スキーウェアは60年代的なオールドスタイル。ステージにはペンギンの着ぐるみが置かれ、モデルもペンギン風。モデルの目の部分には黒いゴーグル(?)がまかれ、ストライプのスウェットは体の線を浮き出させてセクシー。

ELEY KISHIMOTO イーリー・キシモト
イーリー・キシモトは、カラフルなプリントが減った、ちょっと大人になったコレクション。白のダッフルコート、レースのスカート、Aラインのミニコートなどに少女らしさを残しつつも、ジャージドレスはセクシーで、カウルネックのワンピースはシック。プリントは渦、植物などが使われるものの、全体的にダークなトーン。「それは森で迷子になる若い女性のお話です。彼女の城は、全焼しました」とマーク・イーリー。

NICOLE FARHI ニコル・ファリ
ニコル・ファリはシンプルな黒のワンピースでスタート。黒のウールトレンチ、ヴェルヴェットのジャケット、レザースカート、アーガイルのニット。スウェードのニーハイブーツ、ケープ風ポンチョ、シルクのキャミソール、ブラックヴェルヴェットのブーツ、ベルト。イブニングドレスは、バルーンスカート。ラストはリリー・コールが、レイヤーのウェディングドレスで締めくくった。

CLEMENTS RIBEIRO クレメンツ・リベイロ
クレメンツ・リベイロは、大きな花のコサージュが特徴的。ツイードのジャケット、大き目のチェックのコート、レイヤードフリルのスカート。

FROSTFRENCH フロスト・フレンチ
フロスト・フレンチは、やっぱりガーリーでセクシー。少し落ち着きながらも、ツイードの細身のパンツ、フローラルなブラウス、ロシア風のロングドレスや、シースルーのワンピースを披露。流れる曲は、ケイト・ブッシュの「Babushka」。ラスト、Sadie FrostとJemima Frenchはリリー・コールと並んで登場。

KAREN WALKER カレン・ウォーカー
カレン・ウォーカーは、ニュージーランドの映画監督、Vincent Ward(ラスト・サムライの製作総指揮)の劇場第1作「Vigil」にインスピレーションを得た、カレンらしいガーリーなコレクション。ショーにはセオドラ・リチャーズ(ストーンズのキースの娘)も登場。プリントのワンピースやスクールガール・ルック。胸に漫画プリントのカットソー、大きめのマフラーを可愛く巻き、ペンシルスカートにアーガイルのソックス、プリンス・オブ・ウェールズ・チェックのコートは赤いベルトで締められ、ラガーシャツにデニムのスカート。黒のイブニングも清楚な雰囲気。「彼女がキースの娘であるというだけで、ショーに使っているわけではありません。セオドラは、衣服を魅力的に見せる能力を持っています」とカレン。

Giles Deacon ジャイルズ・ディーコン
ロンドンの新星、Giles Deaconは黒のスーツを着たEva Herzigovaでスタート。Jade Parfitt、Karen Elsonが続く。黒のシリーズが続いた後、白のブラウスにチェーン模様のグレイのフリルスカート、ヴェルヴェットのスーツ、金のスパンコールワンピース、バルーンコートが登場。
前回はリンダを登場させて話題となったGiles。今回はエヴァです。

Basso & Brooke
Fashion Fringeの優勝者、Basso & Brooke。今シーズンのロンドンコレクションで最も注目されたショーは、MarshamストリートのBMWのショールームで開かれ、テーラード・プリントのドレス、ブラウス、セクシーなオール・イン・ウェアが登場。

Peter Jensen
Peter Jensenのテーマはベルイマンの映画「ファニーとアレクサンデル」。ツイードのチェックのコートにミニスカート。ツリープリントの青いワンピースがフォークロア風で可愛い。メンズモデルは宇宙人のように顔を青く塗り、女性モデルは清楚なメイクか、青い隈取りのようなメイク。顔を青く塗り、青いウサギの耳をつけたモデルも登場。「私は、今、スカンジナビアが非常に快適で適切だと思いました」とジェンセン。

Temperley
Alice Temperleyは、大きくVゾーンを開けたプリント・ドレスでスタート。フランメンコ音楽が流れムードはスペイン。凝った刺しゅうのワンピース。マーメードラインのドレス。ゴージャスでロマンチック。
最前列にはジェイド・ジャガー、Mariella Frostrup、Mariella Frostrup、Saffron Aldridge、Plum Sykes、Elizabeth Saltzman。

EMMA COOK
エマ・クックはシンプルながら凝ったコレクション。ジャージ・ドレス、キルトのジャケット、バーズや幾何学模様のプリントは多様な形で登場。Vゾーンにファスナー模様が縫いつけられたドレス。スポーティながらフェミニンさを感じさせる。

Jonathan Saunders
Jonathan Saundersには多様なプリントが登場。黒、白、グレイ地に華やかながらもシックなプリントがペンシルスカート、黒のストラップレスのチューブドレスなどに載せられる。黒いブレスレットも注目。

Preen
デザイナー、Thea BregazziとJustin Thorntonは従来の黒からカラフルなパレットに変換。黄色のベイビードール・ドレス、スモーキーグレーのコート、スタンドカラーにネイビーカーラーのジャンプスーツ、プリンセススタイルのグレーコート。ミリタリースタイルのピーコートはバルーンスカートに合わせ、ストラップレスのカクテルドレスに、非構築的なシフトドレス、チューリップ形のスカート。

NINA DONIS
British Fashion Councilから新外国人デザイナーとして招待されたロシア人夫婦デュオ、NINA DONIS。ハイカラーの袖なしジャケット、ショールを巻いただけのようなトップス、オーバーサイズのテーラードコート。マスキュリンながらセクシー。

Sinhastanic
昨年のFashion Fringeで2位となり、AEFFEと契約したSinhastanic。ゆるくベルトで巻いたクリーム色のガウン風コートで始まったショーには、ボーイッシュなベスト、フェミニンなブラウス、シフォンのスカートなどが登場。

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