「2005春夏ロンドンコレクションレポート」

JULIEN MACDONALD ジュリアン・マクドナルド
ジュリアン・マクドナルドは白い波打つフリルのスカートという可愛いスタイルでショーをスタート。続いて登場したリリー・コールはお姫様スタイル(デビュタントスタイル)。これまでのゴージャスさに可愛らしさを加えた。ボウネックのシフォンブラウス、ツイードのジャケットも可愛く、赤やプリントのドレスもゴージャスというよりも華麗。それは、ヘップバーンが着るようなドレス。一方で、後半、脚にひるがえるスカートはモンロースタイル。最後に登場したガウンは200万ポンドのダイヤが散りばめられた。最前列にはレイチェル・スティーヴンス、ジョディ・キッド、リー・ウッド、ツイギー。

Paul Smith ポール・スミス
今シーズンのポール・スミスはカントリースタイル。ロイヤル園芸ホールで開かれたショーでは、モデルは芝生の上を歩き、トップに登場したのは青いフローラルプリントのトレンチコートを着たリリー・コール(ロンドンでは、どのショーにもいます)。フローラルのワンピースに、スカートにひざ上の白いソックス、メタリックケーブルのニット。中盤にシックな黒をはさみ、再びカラフルなニットにストライプのスカートを合わせる。

JASPER CONRAN ジャスパー・コンラン
シックなクリーム色のスーツで始まったジャスパー・コンランのショーは、前半はカラフルなプリントが並び、中盤には一気にボディコンシャスに。超小さい三角ビキニ、シースルーのブラウスにビキニパンツ。セクシーな水着が続き、胸の部分を空けたり、深いVゾーンの服が並ぶ。後半はモノトーンが中心になるものの、セクシーさは変わらず、黒のビキニや深いスリット、超ミニのドレス。でも、最後に登場した本人はシックなストライプのスーツ姿。

ELEY KISHIMOTO イーリー・キシモト
イーリー・キシモトは例によってプリントがいっぱい。カラフルなドレスにスウエット、ホルターネックのワンピース。渦巻きや波模様の水着にドレス。美しいシフォンのドレスにも華麗なプリントが施される。

Eley Kishimoto Ellesse イーリー・キシモト・エレッセ
イーリー・キシモトとエレッセのコラボは、アレクサンドラとセオドアのリチャーズ姉妹(ローリング・ストーンズのキース・リチャーズの娘)も登場。白と青のミニキュロット。セクシーな星条旗柄のホットパンツ。凝ったカッティングのスタジャン、ワンピースにベースボールキャップを合わせ、レトロながらセクシーでかわいい。

CLEMENTS RIBEIRO クレメンツ・リベイロ
クレメンツ・リベイロはインドにインスピレーションを得たコレクション。ただし、インドにこだわることなくフローラルなドレスなどアジアンテーストを加え、ファンタジーあふれるコレクションとなった。イメージは「インドで悩むエドワード朝の植物学者」。エリザベス・ジャガーやリリー・コールらのモデルは、髪を二重にねじり(ちょんまげ風というか満州風というか)、カフタンのトップスにロータスプリントのシフォンドレスやサリー服を披露。カシミアのニットにはジグザグなラインが入り、プリントのホットパンツと合わせ、ボクサーショーツやスカートはカラフルなプリントな一方、ジャケットはシックなグレイ。ビッグサイズのコサージュにブローチ、シャンデリアイアリング、毛皮のストールは最高のアクセント。

FROSTFRENCH フロスト・フレンチ
サディー・フロストとJemima Frenchのフロスト・フレンチは、最前列にケイト・モス、フロストの前夫ジュード・ローとガールフレンドのシエナ・ミラー、最初の夫で元スパンダー・バレエのゲーリー・ケンプ、デイモン・ダッシュ、トレーシー・エミン、マシュー・ウィリアムソン、サマンサ・モートンが見守る中スタート。モデルのヘアスタイルはウェーブがかけられ、輝くビキニ、パフ・スリーブ、ハイウエストのヴィンテージ・シフォン・ドレス。赤いイブニングドレスには大きな水玉模様。「あなたはイビザの海岸に一日中いて、パーティーにはビキニの上に軽く羽織って出かけていきます」とサディー。フロストフレンチ少女は2005も元気にパーティに参加する。

Boudicca ボウディカ
相変わらずダークでモノトーンな雰囲気が支配するボウディカのショー。白のシャツに黒のベスト、黒のパンツ。背中に生えた白い羽も破れかかっているイメージ。それでいながら、複雑に構築され、何重にも折り重ねられたドレスのカッティングは素晴らしく、フェミニン。

Giles Deacon ジャイルズ・ディーコン
今回のロンドン・トップとの声もあるGiles Deacon。元、グッチ、ボッテガベネタのデザイナーはライオンがプリントされたケープ風のシルクカフタンドレスにプラットフォームサンダルを履いたリンダ・エヴァンジェリスタでショーはスタート。続いて3層になったシフォンのイブニングドレス(輝くスワロフスキーのティアドロップクリスタルが縫い付けられている)を着たカレン・エルソンが登場。40年代ハリウッドスタイルのセクシーな服が並ぶ。タイトフィットのジャケット、ピークショルダー。斜めストライプのスーツ。プリントには蜂、猿、ふくろうのシルエットをプリントし、花のコサージュ、パンツはハイウエストでペンシル。カラーパレットは金を中心に白、ミント、ブロンズ、黒。「リンダに電話したら、彼女は仕事をキャンセルして、そのまま飛行機に飛び乗ってロンドンに来てくれたんだ」とGiles。

MARGARET HOWELL マーガレット・ハウエル
白のパンツルックで始まったマーガレット・ハウエルのコレクションは彼女らしいテーラリングのスタイルが続く。Aラインのスカートはカシミアニットと組み合わされ、マニッシュなバギーパンツは、コットンやリネンのジャケットとセット。チェックのワンピースに花柄のスカート。トレンチコートの中には花柄のワンピース。チェックのスカーフ、マルチカラーのビーズネックレスもかわいく、個々のアイテムにボーイッシュなものを使いながら全体的にはとてもフェミニンなコレクション。

PREEN
Thea BregazziとJustin ThorntonによるPREENは、やわらかく、ソフィスティケーテッドされたフェミニンな服が並ぶ。ドレスにラップスカート、パンツさえも滑らかなグレイ。白いノースリーブのブラウスにもフリルがつけられ、中盤のプリントはダークカラーでシック。イブニングドレスは黒を中心にノースリーブのミニ。

Basso&Brooke
Basso&Brookeのショーにはプリントが氾濫。ヴィヴィッドやオレンジ、グリーン、肩は大きくスクエアな80年代スタイル。

ALICE TEMPERLEY
イメージは1930年代のカクテルパーティ。アール・デコ・モチーフのドレス、キュートなカシミア、黒のパンツ。

Scott Henshall スコット・ヘンシャル
「スパイダーマン2」のロンドンプレミアで、Samantha Mumbaに900万ドルのダイヤモンドをちりばめたクモの巣型ドレスを着せたスコット・ヘンシャル。このドレスはギネスブックに「最も高価なドレス」として掲載されたが、今回、ヘンシャルはSophie Andertonに360万ドルのダイヤのビキニを身につけさせて披露。「着ている間、ずっと不安だったわ。舞台裏のセキュリティがすごくて、私が脱ぐとすぐに警備員はそれを取り去ったの。着用中も誰かが、襲いに来るんじゃないかってずっと思ってたわ」とソフィー。最前列には、Samantha Mumba、アイルランドの首相Bertie Ahernの娘、BrovazとGeorgina。

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