「2004春夏ミラノコレクションレポート」
PRADA プラダ
プラダは、シンプルなシャツに風景画がプリントされたプリーツスカートでショーはスタート。クラシックな旅行のスタイルに1950年代のひねりを加え、凝ったデザインのロングジャケット、前のボタンをあえて開け、ベルトで留めたワンピースなどを披露。ウエストは細くシェイプされ、ケープ風やブルゾン、ツインニットもすべて工夫が施されたデザイン。チューブトップにさえプリーツが加えられる。ノースリーブのドレスには、シフォンのプリーツスカートが合わせられ、ロマンチック。ミラノ、ヴェニス、ローマの風景が描かれたプリントは輝き、小物として、シルクのプリントスカーフが登場。ロイターによると、ショーの後、編集者や米国のトップバイヤーたちからは「驚異的」「プラダ史上最高」など、次々と賛辞の声が上がったという。
http://www.vogue.co.jp/collection/ss04rtw/index3.jsp?city=milan&designer=Prada
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=entertainmentnews&StoryID=3544307
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/prada/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2004/show.php?brand=prada

Gucci グッチ
グッチのショーは、トム・フォードによって「アイキャンディ(eye candy)」と名づけられた。スポーツウエアからイブニングドレスに至るまで、ゴージャス感漂う新作で観客を魅了した。トム・フォードは2004春からの主流となりそうなくすんだピンクやクリーム色を多用しながらも、高級素材や手の込んだ仕立てで他ブランドとは一線を画す作品を披露。2004年春のグッチ・レディは昼はジムで汗を流しながら、夜は黒のイブニングドレスで魅惑する。プリーツで最小限のアクセントを加えた細身のパンツやスカートには、柔らかい麻のTシャツやジャケットをコーディネート。優しい色使いのフード付きジャケットにソフトなパンツを合わせ、派手な色のストライプがアクセントとなり、ジムにも着ていける仕上がり。カラーレスのジャケット、高い位置でカットされたウエスト、後ろにプリーツを入れたデザインは滑らか。モデルたちの髪形も、内巻きや前髪を下ろした形が多く、トム・フォードには珍しくガーリーな雰囲気。パンツやシャツの脇にラインを入れるなど、スポーツウエア風の要素も盛り込まれた。これまで黒の服が多かったが、今回はピンクや黄色まで、白鳥の羽のようなデザインも登場し、全体の雰囲気を柔らげた。定番の金具使いのバッグにも新たに蛍光色を加え、こちらも注目。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2004/show.php?brand=gucci
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/gucci/main.htm
http://www.vogue.co.jp/collection/ss04rtw/index3.jsp?city=milan&designer=Gucci

Jil Sander ジル・サンダー
カムバックを果たしたジル・サンダーは、ボディにセピアのフラワープリントを施した白のコットン・フルスカート・ドレスでショーはスタート。彼女らしいシンプルなラインや上質な素材使いに戻り、乳白色やピーチ色のエンパイアラインのド レスやジャケット、軽やかなシフォンのプリーツスカートや、ひざ丈のエプロンドレスが並んだ。白や黒、ブルー、ベージュなどは、ソフトな雰囲気で、白のニットの薄さや開襟シャツの襟の大きさ、フリル風の飾りなど、バランスよく、洗練されて美しい。ミニマニズムは健在なものの、以前より可愛くなり、多少フェミニンさが加わったよう。それでも、ジル・サンダーは3年経っても、ジル・サンダーのままだ。ショーの後、彼女は「離れていた間、女性であることを喜ばしく感じるようになったので、成長したのではないかしら」と語った。舞台裏では、オーナーであるミウッチャ・プラダとパトリツィオ・ベルテッリが見守り、ベルテッリは「素晴らしいコレクションだった。彼女が戻ってきたことを歓迎する」とコメント。
http://www.vogue.co.jp/collection/ss04rtw/index3.jsp?city=milan&designer=Jil+Sander
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/jil_sander/main.htm
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml;jsessionid=SASZYAEDQWHYUCRBAEOCFEY?type=entertainmentnews&StoryID=3557121
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2004/show.php?brand=sander

Salvatore Ferragamo サルヴァトーレ・フェラガモ
サルバトーレ・フェラガモは白やグレー、シャンパン色にアイスブルーなど落ち着いた色彩でまとめた。ジャージのシャツブラウス、ルーズフィットのジャケット、切り絵のような柄や、メッシュのように見える模様を革に施したスカートなどを披露。卵のような形をしたバッグや中が透けて見える透明なバッグ、金色のミュールや、白いサンダルなど小物も注目。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/ferragamo/main.htm

FENDI フェンディ
フェンディのコレクション会場の真ん中には、水色や明るい緑のバッグや靴が並べられ、ショーの始まりと同時に上に上がり、その下からモデルが本当に歩く舞台が登場。モデルはかっちりしたジャケット姿で、目立つ色での革の縁取り、最低二色を使ったショルダーラインを強調するジャケットに合わせるのはサテン地などしなやかな素材のスカート。シフォンやシルクサテンなどやわらかい素材のドレスを引き締めるのは、帯のようにも見える太いベルト。バッグやベルトなどの小物類も円形やがま口型など豊富。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2004/show.php?brand=fendi
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/fendi/main.htm

miumiu ミュウミュウ
ミュウミュウのシルエットはゆったりめ。襟元にネックレスのような豪華な飾りをつけたセーター、首飾りなど、襟元の豪華さを強調。デニムのシャツドレスが可愛い。ジャケットやコートは50年代風。竹のハンドルやオレンジの革バッグも注目品。登場するモデルのほとんどが腕まくりをしていた。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/miumiu/main.htm

MARNI マルニ
マルニは、他と比べて淡い色が目立つが、その分プリントで華やかさを演出。ストレッチの布で覆われたトップのコンビネーション、Aラインスカートなど50年代風のレトロなシルエット。2004のマルニガールは少し大人になったよう。しかし、よく見ると左右非対称のデザインや丸い袖、ショルダーライン、セクシーなバイアスカットなどに確かな技術を感じさせるコレクション。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2004/show.php?brand=marni
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/marni/main.htm

MaxMara マックスマーラ
マックス・マーラはスリーピースから、レース、短めの丈や表側にたくさんのポケットがついたものなど、多彩なデザインを披露。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/maxmara/main.htm

Burberry バーバリー
バーバリー・プローサムのショーには、娘リラ・グレースの最初の誕生日を祝った直後のケイト・モスがモデルとして復活。トレンチコートやフリルシャツなどに清潔感のある白を使用。バーバリーチェックはトレンチコートからはずしてきたようなケープや傘、小さなクラッチ・バッグなどにさりげなく用い、後半にはダルメシアンのような柄が多数登場。デザイナーのクリストファー・ベイリーは、英国の天候をイメージして「それが、まるで雨にうたれた直後のように見えてほしかった」とコメント。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/burberry_prorsum/main.htm

Etro エトロ
エトロのショーの始まりは、アジアの国々の活気あふれる市場の様子が映像で流され、登場したのはマルチカラーのコートと、布をふんだんに使ったフレアスカート。中南米の色彩感覚を取り入れたもので、ピンクと緑、オレンジと紫、オレンジと緑など色が、強い印象を受ける。ペイズリー柄の大きなボストンも登場。ヴィンテージのエトロのスカーフからできたブラウスも注目。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/etro/main.htm

Giorgio Armani ジョルジオ・アルマーニ
アルマーニは美しいストライプの世界を披露。縦、横、斜めと多数にアレンジされたストライプ(ボーダー)が登場。紺と白のストライプのアクセントに赤が加わるなど、マリン風の味付けも。ショーにはなんと102点もの作品を出展した(全部見るだけで疲れた)。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2004/show.php?brand=armani
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/giorgio_armani/main.htm 

Emporio Armani エンポリオ・アルマーニ
エンポリオ・アルマーニは、全編スポーティーなイメージでまとめ、スパンコールで埋め尽くされたホルターネックに、ボクサーがはくようなパンツを合わせ、フォーマルとスポーツウエアを組み合わせることで、アクティブで優雅なスタイルを作った。こちらも、ストライプがあふれ、出展数も100を超えた。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/emporio_armani/main.htm

Dsquared2 ディースクエアード
ディースクエアードのショーは、ミラノの中心部から少し離れた倉庫で行われ、正面には、ネオンサインがついたアメリカのダイナー。古い本物の車も展示していたが、ショーが始まると、オートバイの後ろに乗ってモデルが登場。革を多用し、レザージャケット、革コルセット、ピンクのサテン、赤いチューブトップ。革のベビードールやフリルつきジャケットなどでセクシーさを演出。ヘアスタイルや化粧はまるで、映画「黄金の7人」を思わせる。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2004/show.php?brand=dsquared
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/dsquared2/main.htm

Missoni ミッソーニ
設立50周年を記念するミッソーニのショーは、2部構成で、前半は娘アンジェラの新作が登場。独特のギザギザ模様を用いたワンピースでショーは開始。リゾート風のファッションやホルターネックのドレスや水着など、ストライプやギザギザ柄を生かしたエレガントな服を披露。後半はミッソーニが過去50年、いかにその時代のトレンドに乗り続けたかを振り返った。60年代のきらめくジャンプスーツや、80年代のブークレ毛糸とモヘアのオーバーコートなど、年代別の代表的な作品が紹介され、50年前に夫とともに事業を始めた72歳のロジータ・ミッソーニは、「働くこと、そしてそれを楽しむことは素晴らしいが、今はくつろいで、3人の子どもたちの仕事ぶりを楽しみたい。次の50年も素晴らしいものになると確信している」と語った。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/missoni/main.htm
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=entertainmentnews&StoryID=3560736
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2004/show.php?brand=missoni

Dolce&Gabbana ドルチェ&ガッバーナ
ドルチェ&ガッバーナの会場には、生のガーベラやバラ、ランなどが飾られ、花園のような趣の中でショーがスタート。最初に登場したのは、グリーンのプリントジャケット。60年代のサイケ柄やポップアート調に回帰する一方、ワイルドさを抑えた甘めのスーツやセクシーなドレスで喝さいを浴びた。マイクロミニのスカートやタイトなヒップハングのボトムは、マロン、オレンジ、ピンク、グリーンといった鮮やかな色の花柄で、フラワーパワー全開。これにサイケ柄プリント、あるいは繊細なティーローズ色の透け感あるシフォン地トップスを合わせた。白のパンツスーツや金色のスーツ、ボウタイつきのブラウスも面白い。
http://www.vogue.co.jp/collection/ss04rtw/index3.jsp?city=milan&designer=Dolce+%26amp%3B+Gabbana
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/dolce/main.htm

D&G
D&Gは、生のDJが入った会場で、音楽に合わせてフィフティーズスタイルのモデルたちが登場。ギンガム・ビスチェ・トップ、ソフィア・ローレンのような顔がプリントされたTシャツ。インディオ風のモチーフや色彩を組み合わせたスカート、小さなデニムパンツのカウガール、闘牛士ルック。それらの間には、野球やサッカー、スキーなどのユニホームやウエア風の服や着物スタイル、サーファーガールもあり、世界一周旅行をしているような気分。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/d&g/main.htm

Moschino モスキーノ
モスキーノのショーは、影絵のように映し出されたスクリーンを背景にスタート。ボウタイつきのブラウスやカーディガンを強烈な色や柄のプリントで仕立てた。ワッペンを大量にはったスタジアムジャンバーや、ピンバッチをたくさんつけたイブニングドレスなどがかわいい。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/moschino/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2004/show.php?brand=moschino

Moschino CHEAP&CHIC モスキーノ・チープ・アンド・シック
モスキーノの冒頭では、魔法の杖を持った妖精が、プリント柄の服で登場。お姫様や妖精を思わせるような、少女っぽい服が多く、花柄のシフォンのブラウスに黄色のストライプのスカート、真っ赤なハートが点在したコート、花畑のように鮮やかな花柄のドレスにフリルのついたジャケットなど、花柄をはじめ、プリントの楽しさがあふれでていた。最後は、まんがポパイの相手、オリーブの衣装をまとったモデルも登場。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/moschino_cheap&chic/main.htm

Emilio Pucci エミリオ・プッチ
エミリオ・プッチの招待状には、紙製のサングラス入り。ショーは、このサングラスをかけて着たいリゾートの服。柄は大胆で、フリル状にしたり革のカプリパンツや、アクセサリーつきのジャケットなど形によって、柄の出方が違う。ブルー、オレンジ、黄色、緑および赤のプリントは爆発し、セクシーなヘアバンド、ビキニ・トップおよびアフリカ人に刺激されたビーズを付けたサンダルなどを備える。バッグや帽子だけ取り入れても、アクセントになる。帽子は、フィリップ・トレイシーが手がけ、フィナーレはベージュの20年代風モスリンドレスで締めくくった。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2004/show.php?brand=pucci
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/emilio_pucci/main.htm

Philosophy de Alberta Ferretti フィロソフィー・ディ・アルベルタ・フェレッティ
フィロソフィー・ディ・アルベルタ・フェレッティは、優しい色の花柄プリントのワンピースや開襟シャツ、襟など部分的にデニムを使ったジョーゼットのシャツ。懐かしい雰囲気はお嬢様風で、デザインは抑え目。バレリーナシューズをあわせて、清楚なイメージに。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/philosophy/main.htm

ANNA MOLINARI アンナ・モリナーリ
アンナ・モリナーリは、シャンパン色や白が中心。今回も可愛いミニ丈のランジェリードレスが多いが、そこで使われているレースなどは手の込んだ技術が使われ、上品にまとめた。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/anna_molinari/main.htm

Gianni Versace ジャンニ・ヴェルサーチ
最前列に白いガウンのマライア・キャリーとライムグリーンのドレスを着たビヨンセが姿をみせたヴェルサーチのショーは、黄色を中心に80年代を思わせる華やかなショーを披露。蛍光色があふれ、金色などメタリックで小さなビキニなど水着もセクシー。モデルは上下に体を揺らし、ヘアスタイルも懐かしいライオンスタイル。

LANCETTI ランチェッティ
今回から28歳のブラジル人デザイナーのイカリウスを起用し、ブランドの若返りを図る。シャンパン色を使った、大人の女性向けのコレクション。ウエスト部分のビスチェ風の装飾、蛍光色の黄色の縁取りやくるみボタン、フレアやフリルを多用したソフトなドレスやオレンジやピンクなどを使ったプリントも、スタンドカラーのジャケットを合わせて、シャープさを演出。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/lancetti/main.htm
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml;jsessionid=LA1XCYBWNINZOCRBAEKSFFA?type=entertainmentnews&StoryID=3530270

BLUMARINE ブルマリン
会場で配られた資料は「彼女は誘惑するのが好き」で始まり、キャミソールやベビードール、ブラジャー、ビスチェなど下着や部屋着などに近いデザインを披露。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/blumarine/main.htm

TREND LES COPAINS/トレンド レ・コパン
小さな少女の空想の世界を思わせるようなコレクション。

CIVIDINI チヴィディーニ 
今回のコレクションでは、布を折り重ね、畳み込むなど折り紙のような要素を取り入れた。畳み込んだ形で作ったスカートは普通のプリーツとも異なり、美しい。色は白、黄色、スカイブルー、紫など。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/milan/cividini/main.htm

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