PRADA プラダ
プラダは、白の丸首ジャケットを着たサーシャでスタート。ランウェイには鏡が張られ、ウエストをひもで留めたスーツ、厚手のコートにキャリーバッグを引くジェマ。プリーツスカート、肩ひもだけが黒いエプロンドレス、だまし絵風プリーツのスカート、シルクのように見える光沢がつけられたキャンバスのドレス、バンブーのプラットフォームサンダル。スポーツバッグを脇に抱えたモデルも多数登場。「私は、ノスタルジーを相殺することで前に進みたかった。それはボディを相殺すること。過去を否定するのではなく、未来に接する時間です。鏡は、明確なビジョンがない今のファッション感覚を反映します」と、ミウッチャ・プラダ。
鏡はクリアなのにそこに使われる素材はだまし絵感覚。一方で、バッグは確実にその存在をアピールし、フェミニンなのに、シルエットはルーズでソフトだから、セクシーではない。Gucci グッチ
フリーダ・ジャンニーニによる初のグッチは黒のスーツにボーダーのシャツでスタート。黒が続いた後、プリントが登場。フローラルプリントのブラウスに、50年代のグッチを思わせる茶のワンショルダードレス。パフショルダーのレザージャケットにドレス。ラグビーシャツにグッチのホースビットが飾られたフラットブーツ。首は留めながらフロントは大きく開けたシャツにドレス、水着。ラスト、フリーダはミニドレスで登場。「長かったモノクロームの時代にピリオドを打つときがやってきました。私はプリントが好きです。私が行いたいのは私の世代のインテリジェントなグラマラスです」とジャンニーニ。
ショーの前夜に、ジャンニーニは「私は、ほとんど眠られずに、熱心に働きました。そして、今、私たちは作品を見せることができます」と語っており、かなりのプレッシャーがあったことを感じさせます。でも、ベストな作品はジャンニーニ自身が着てたミニドレスだったりするんですよね。
Jil
Sander ジル・サンダー
ジル・サンダーは今回もデザインチームによるコレクションを発表。シャツとスカートのジル・サンダーらしいシンプルなスタイルでスタートし、白のハイカラートレンチ、ワンショルーダーのエンパイアラインでハイウエストを帯のように留めたドレス、レインボーカラーストライプのシャツなどを披露。 FENDI フェンディ
フェンディの招待状は白いレースを模した封筒に入っており、舞台の上に白い砂が敷き詰められている。最初に登場したのは、タイトなジャケットに花の刺しゅうのスカートを履いたジェマ。裾にレースのワンピース。黒のブラウスに白のスカート、白のスーツ。大きなバックルのベルト。白地に胸の部分だけカラフルなプリントのパフスリーブや裾にFのロゴがプリントされたり、フリルとレースの可愛らしいワンピースが登場。ラストは裾が毛皮になった黒のイブニングドレスのジェマ。
miumiu ミュウミュウ
ミュウミュウはイエローに星がプリントされたワンピースを着たジェシカ・スタムでスタート。星のプリントが続いた後、エプロンドレスが登場。肩ひもにフリルがつけられたドレス。銀のコートやAラインドレス、真四角のサングラス。ミニジャケットにクロスしたサスペンダー。幾何学模様に切り抜かれたシースルーのコート。「あなたがアイロンの使い方を知らなくても心配する必要はないわ」とミウッチャ。
MARNI マルニ
マルニのConsuelo Castiglioniは花のプリントやチェック、ストライプなど様々な柄やプリントが登場。
MAXMARA マックス・マーラ
マックス・マーラはボーダーのTシャツロングドレスを着たジェマ・ウォードでスタート。幅広パンツのテーラードスーツ、フラワープリントのボーダーにワンピース、グレーのトラックスーツ、ホルターネックのピンクのドレス。
Burberry バーバリー
クリストファー・ベイリーによるバーバリー・プローサムの今回のインスピレーションはマーガレット王女とスノードン卿(王女は60年、王室出入りの写真家アントニー・アームストロングジョーンズ〈スノードン卿〉と結婚した)。大きな金ボタンのコートにニット帽でスタート。ウエストをベルトで留めたパフスリーブのワンピースに、リボンベルトのドレスにコート。スーツやシャツにスカートでもウエストにはリボン。チェックのバルーンスカートに、胸元をリボンであしらったトレンチ。トレンチスタイルを取り入れたワンピースにドレス。バーバリーチェックはバッグにブレスレットで登場。チェーンの時計に茶の肩掛けバッグなどアクセサリーも注目。
「私はもう少し洗練され、成長したかった。だから、私は若いイギリスの少女がクラシックなドレスをどのように着こなすかを創造しました」とベイリー。最前列にはローズマリー・ブラヴォーとステラ・テナント。
ベイリーは、バーバリーのアーカイブで女王のいとこでもあるリッチフィールド卿が撮影した70年代初期のバーバリーの広告を見つけ、そこからイメージが広がったらしいです。
Etro エトロ
ヴェロニカ・エトロは、自ら今回のコレクションを「光と色の旅行」と表現した。裾とベルトにマティスの切り絵をイメージしたリネンのコートを着たジェマ・ウォードで始まり、プリントのコートにペイズリー模様のイエロースカート、ロングドレスにピンクのテーラードジャケット、シースルーブラウス。
Giorgio
Armani ジョルジオ・アルマーニ
ジョルジオ・アルマーニは、流れるような変形ショールカラーのジャケットに幾重にも重なったティアードスカート、大きな花柄のシースルースーツ。銀色のサテン・ジャケット、幅広のパンツなどが登場。最前列にはソフィア・ローレンとティナ・ターナー、50セント。「これらのドレスは、まさに芸術です。私は喜んで購入し、他の人にも購入するようすすめるでしょう」とティナ・ターナー。
Emporio Armani エンポリオ・アルマーニ
エンポリオ・アルマーニはプリントのジャケットにスカート。スカートはプリーツが重なり、とてもフェミニン。リボンに、コサージュ、水玉のワンピース。ラストは花の刺しゅうのイブニングドレス。
Dsquared2
ディースクエアード
ディーンとダンのCaten兄弟によるディースクエアードの舞台にはシャンデリアの下がった農場の納屋が作られ、モデルはわらと土がしかれた上を歩く。テーマは「納屋でダンス 牧場のドレッシースタイル!」。デニムのロングスカートにサスペンダー、カウボーイハットにオーバーオール、水着でもテンガロンと西部劇のようなカウガールスタイルが続く。デニムにあわせた小花プリントのシャツは胸を大きく開け、まさにセクシーなワイルドウエスト。タキシードジャケットでも脚を露出したスカートが合わせられる。
Missoni ミッソーニ
アンジェラ・ミッソーニのショーは青いショートコートにプリーツスカートでスタート。カラフルなボーダージャケットにミッソーニプリントのスカート。ストライプに花柄のグラフィックプリント。
Roberto Cavalli ロベルト・カバリ
ロベルト・カバリはワンショルダーのアニマルプリント、チェックがカラフルにスーツやドレス、ワンピースが登場。カラフルなプリントドレスをはさみ、ラストはセクシーな水着。最前列にはヴィクトリア・ベッカム。
D&G
D&Gは、女の子の部屋を模した舞台の上に、モデルがずらりと並ぶ演出でスタート。白を基調にシースルーの軽やかスカート、キャミソールにコルセット。中盤にはレモンイエローやピンク、デニムに繊細なレースを合わせ、後半には再び白いレースのドレスが続く。ラスト、デザイナーの二人は手をつないで登場。
Dolce&Gabbana ドルチェ&ガッバーナ
20周年を祝うドルチェ&ガッバーナは、まず20年間のコレクションの模様をまとめた白黒のショートフィルムを上映(若いころのケイト・モスの顔も)。最後に「thank you」の文字の後、ショーはスタート。前半は赤を中心にドレス、スーツ、可憐なティアード・スカートが続く。ギンガムチェックに花柄。黒のビスチェドレスをはさんで白のシリーズに。麦そのままのストローハット、黒や白のレース、シースルー、ウエストにはリボン。ラストはチュールやレースを重ねたロマンチックなドレス。バリー・ホワイトの「マイ・エブリシング」が流れる中、デザイナーの2人が登場。最前列にはエリザベス・ハーレー。
20周年を祝うパーティも開かれ、ドナ・サーマーが歌い、イタリアのベルルスコーニ首相も参加。首相は自らがオーナーであり、ユニフォームをドルチェ&ガッバーナが手がけたサッカー・チーム、ACミランの選手と共に登場した。
「私たちは幸福です。皆にも楽しく参加してほしい」とパーティーでStefano Gabbana。
Emilio
Pucci エミリオ・プッチ
今回がラクロアのラストショーとなったエミリオ・プッチは、白の刺しゅうが入ったノースリーブドレスでスタート。続いてプッチ・プリントのドレス。白のスタンドカラーのコート。プッチプリントのシャツに白のパンツやスカートを合わせ、水着もカラフル。中盤には金刺しゅうのスカートやドレスが登場。後半は黒やプリントのイブニングドレスにラップドレス。ラストは白いイブニングのジェマ。
BOTTEGA VENETA ボッテガ・ヴェネタ
トーマス・マイヤーのボッテガ・ヴェネタはレザージャッケトニミニのホットパンツでスタート。ジャケットは革を編みこんだ「イントレチャート」。カラフルなベルトにレインボーカラーのスカート、シャツ、ドレス。最前列にはリンダ・エヴァンジェリスタ。
Philosophy de Alberta Ferretti フィロソフィー・ディ・アルベルタ・フェレッティ
フィロソフィ・バイ・アルベルタ・フェレッティは、白いミニドレスでスタート。モデルは皆ショートカットで、ピーター・パン風。ラウンド・カラーのシックスティーズ・ドレス(襟にリボン付き)。エンパイアラインにハイウエストでベルトを締めたミニトレンチ、シルバーレザーのホットパンツ、シルクのシフトドレスにローウエストのチューリップドレスなどが登場。
Gianni
Versace ジャンニ・ヴェルサーチ
ヴェルサーチのプログラムノートには、「歓喜の中心へ向けた、砂漠の中心の情熱のかけら」の文字。インスピレーションはパームビーチ。砂漠を思わせるカラーパレットの服が続く。レザージャケットに白のスーツ。シースルーのインナーに夕日のようなオレンジのカットソー。最前列はルーシー・リュウ、へザー・グラハム、Kelisにマイケル・コース。「私は今、ちょっとだけ休暇をとっています。ヴェルサーチのショーを見るよりもいい休暇の過ごし方がありますか?私はすべての作品が好きでした」とマイケル・コース。
Salvatore
Ferragamo サルヴァトーレ・フェラガモ
フェラガモのグレアム・ブラックは白と黒のモノトーンを中心に、エキゾチックな雰囲気。レースのセーターやニットバッグなどの小物も注目。
BLUMARINE ブルマリン
アンナ・モリナーリのブルマリンは繊細な刺しゅうが並ぶ、ロマンチックなコレクション。キャミソールを重ねたミニドレスにターコイズブルーや紫など鮮やかな色合いのカーディガン。ビーズのアクセサリー、フラワープリント、シーズルーに胸が大きく開いたドレス。
Blugirl
Blugirlの舞台にはドガの絵画が描かれ、最初に登場したのは、ミラノスカラ座の養成学校のバレリーナ。踊りを披露した後、ショーがスタート。バレエのチュチュをリボンや花のアプリケで飾ったスカート、続いてカウボーイハットにブーツを履いたウエスタンスタイルが登場。
TREND LES COPAINS トレンド レ・コパン
アントニオ・ベラルディによる初のトレンド・レ・コパン。テーラードジャケットにペンシルスカート。黒のトレンチ。木のハイヒール、サファリルック、アニマルプリントなどを披露。
Pollini ポリーニ
ポリーニのRifat Ozbekは、大きく胸が開いたVネックのワンピースに安全ピンで幾つものメダルが飾られたドレスでスタート。続いて、フィリップ・トレーシーによる二角帽をかぶったモデルが登場(マタドール風)。ノースリーブのドレス、エンパイアラインにボレロジャケット。ビッグショルダーにスリムシルエット。マタドール・ジャケットに黒のシフォン・カクテルドレス。帽子と共に、Georgina
Goodmanのレザーシューズ、房つきのバッグなども注目。
Antonio Marras アントニオ・マラス
アントニオ・マラスの前半に登場したのは、赤紫や深みのある青、カーキなどの暗い色調を使ったスタイル。色は次第に黒に変わり、最後は白へ。フィナーレはチャイコフスキーの「白鳥の湖」が流れ、バレエのチュチュが宙に浮かぶ凝った演出の中、ウエディン
グドレスのような白いドレスを披露。
Moschino CHEAP&CHIC モスキーノ・チープ・アンド・シック
モスキーノ・チープ・アンド・シックは、イタリア愛国心を鼓舞するようなコレクション。招待状は緑、白、赤のイタリア国旗の色が印刷され「TRULY
ITALIA!」の文字。マカロニやトマトのプリントを使ったワンピースに、パスタのアプリケをあしらったジャケット、カンパリのボトルのドレス。
MENICHETTI メニケッティ
メニケッティは変わらずにミニマニズムなコレクション。黒のシンプルなコートで始まり、白のノースリーブトップスにカーキのスカート。色は白、カーキ、紺、グレー、黒。モデルは皆、髪をアップにしている。
[Gin and it]
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