「2004-2005秋冬パリコレクションレポート」
Louis Vuitton ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンのマーク・ジェイコブスの会場は、シトロエン公園内のガラス張りの温室。会場には雪の絵が描かれ、舞台も氷で作られている。最初に登場した、次世代のケイト・モスといわれる赤毛のリリー・コールは、チェックのコートに、ヘアスタイルは名古屋嬢風で、その姿はまるでリカちゃん(純粋に可愛い)。続いて胸にリボンをつけ、新型マルチカラーのバッグを持ったお手伝いさんスタイル。口紅は濃く、ヘアスタイルはウェーブをかけ、フレアスカートにシューズはカラフル。タータンチェックやミニのキルトなど英国調を基本に、リボンをあしらった人形のようなスタイルで、その可愛らしさはある種、ウエストウッドスタイル。マークによれば、それは「ティム・バートンが見たハイランド」。ラストに登場したのは、またもやリリー・コール。客席にはアズディン・アライア、イヴ・カルセル、そしてアルノー。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20040308ic02.htm
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/louis_vuitton/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=vuitton

Yves Saint Laurent イヴ・サン ローラン
トム・フォードによる最後の「イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュ」のショーは、パリのロダン美術館で行われた。ロダン美術館はソファーもじゅうたんも、招待状の色までもすべて赤。オープニングに流れたのは中国の音楽。パープルのブラウスに赤いシルクのスカート、肩をもり上げて(パゴダ・ショルダー)体を美しく絞ったジャケット、マオカラー、七色の張りつくようなサテンのスカートなどを披露した後、赤いイブニングドレスが登場したのを機にショーは中国風に。
バックにはビヨンセのCrazy in Loveのサンプリングが流れ、登場したのは片足を出したり、胸を露出した赤、黄、紺のセクシーなチャイナドレス。インスピレーションは1977年にイヴ・サンローランが発表した「チャイニーズ・コレクション」。
トム・フォードはあえて、グッチのときとは違い、総決算ではなく「この3.5年間の仕事が、今後も続くとして」、コレクションを作成。フリルの袖が付いたもの、細いリボンを結ぶタイプなどのチャイナ服で幕を閉じた。客席にはロマン・ポランスキー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、ステラ・マッカートニー。「この4年間、私がサンローランで成し遂げたことを誇りに思っています。私は後悔はしていません。もし、明日死んだとしても、人生を実感するでしょう。それは私の祖母が常に言っていたことです。彼女はそう言いながら87歳まで生きて、6人の夫を持ちました」とフォード。
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml;jsessionid=1OJPG5FYP0BFACRBAELCFEY?type=entertainmentnews&StoryID=4516423
http://www.sankei.co.jp/edit/bunka/collection/2004/mpaw/02.html
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/yves_saint_laurent_r_g/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=ysl

Alexander McQueen アレキサンダー・マックイーン
アレキサンダー・マックイーンは、宇宙船を思わせるセットに、最初に登場したのはヌードベージュの薄いシンプルなドレス。一枚の布を仕立てたような、一見ドレスに見えるパンツ、ドレープが美しいワンピース。淡い色が多く、ベージュトーンのシックな色味をメインに、「モダンとヌード」が今シーズンのキーワード。後半には砂時計やランプの中に入っているような服が登場した。客席にはケイト・モスやドメニコ・デ・ソーレ、マリオ・テスティーノ、グレース・ジョーンズ。
ここ数シーズン、凝ったショーを開催し、パリコレトップといわれているマックイーン。美しいカッティングによる独特のフォルムで、斬新かつリアルな服の数々を発表。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/alexander_mcqueen/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=mcqueen

Stella McCartney ステラ・マッカートニー
ステラ・マッカートニーはドメニコ・デ・ソーレとトム・フォードに感謝を捧げるコレクション。今回は、「荒くれ者の恋人と逃避行する、旅行経験豊かな都会の女性」というコンセプト。最初に登場したのは、サテンの優雅なドレスに巨大なまるで毛布のようなダウンコート(もちろん毛皮ではない)。ダウンモチーフはジャケット(救命胴衣のよう)や首にまいたりと他にも使われ、キャンバスのバッグも登場(当然、革ではない)。スコットランド風のセーター(彼女がスコットランドで結婚式を挙げた影響か?)など、カジュアルウェアのデザインにサテンやシフォンといったエレガントな素材を組み合わせ、プリントのショールも華やかでフェミニン、かつ軽快でセクシーさも忘れない。客席には父親のポールと妻のヘザー・ミルズにケイト・モス。
巨額な赤字を計上したといった、ネガティブなキャンペーンもありましたが、海外プレスでは、「悪口を言うやつはこのコレクションを見ればいい」というようなコメントもありました。一方で、先行きの不透明感から、今回のショーを「中途半端」と評する声もあります。
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=entertainmentnews&StoryID=4515152
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/stella_mccartney/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=stella

Hermes エルメス
エルメスのジャンポール・ゴルティエの会場はパリの陸軍士官学校の屋内調教馬術練習場。馬場として使っている建物に、干し草を積み重ねた壁が各所に配置され、木の床を張り、シャンデリア、わらを張ったいすを持ち込んでショーを開いた。エルメスの伝統に、ゴルチエの斬新さを取り入れたショーは「シックと(型破りな)不作法の“結婚”を成功させた」(フランス公共ラジオ)と好評。招待状は「蹄鉄(ていてつ)」。冒頭に登場したのは乗馬スタイル。シルクハットに「H」マーク入りのマント。「ウィリアム・テル序曲」の演奏や馬のひづめの効果音に乗って、乗馬むちや革製バッグを手に、乗馬服やコートに身を包んだポニーテールのモデルが次々に登場。革ベルトで頭を十字に縛り、革のコルセットには、バーキンのカギがつけられ、エルメスオレンジを使ったコートに、スカーフ「カレ」を思わせるスカートやドレス。
モデルには仏の女優、ルー・ドワイヨン(ジェーン・バーキンと映画監督、ジャック・ドワイヨンの娘)も登場。
個人的にはリンダが一番、印象に残っています。今回のコレクションを象徴していたのは、リンダだと思います。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/hermes/main.htm
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040308AT3K0800B08032004.html

CHANEL シャネル
シャネルの会場はカルーゼル・ド・ルーブル。招待状には一方通行の標識が書いてあり、道路を模した舞台に、シャネルマークの月が浮かぶ。カール・ラガーフェルドは、ツイードを使ったパンツスーツを数多く登場させ、男女兼用の大柄のタータンチェックやウール素材に、黒く光るトリミングを施したブレザーを着た男女モデルが舞台を歩く。シフォンのフローラルドレスや中盤はカラフルに黄色がアクセント。
アクセサリーのテーマは、「メイク道具」。香水ビンや口紅、アイシャドーをミニチュア化したネックレスやイヤリングが登場。
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml;jsessionid=MUTW2SC512WNECRBAEZSFFA?type=entertainmentnews&StoryID=4510787
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/chanel/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=chanel

Christian DIOR クリスチャン・ディオール
クリスチャン・ディオールのジョン・ガリアーノのショーは、ヒョウ柄とタータンチェックを組み合わせた黄色いマントに、すそに花のフリルをあしらったマーメードドレスでスタート。化粧は舞妓さん風(富永愛がしてたのはくまどり?)。大きなたてがみのようなファー、シフォンのワンピース(普通の人もこれなら着られる)、ヒョウ柄のファーやワンピース。イメージは、1950年代から70年代にかけてのイギリスの不良スタイル「テディボーイ」。ピンク、イエロー、エレクトリック・ブルーと色も華やか。シルバーのダイスがついた小さなボストンバッグ、アニマルプリントの新バッグも注目。最前列にはベルナール・アルノー、エリザベス・ハーレー、レベッカ・ローミン・スティモス、Pattie Hansen、モデルにはNYのマーク・ジェイコブス以来となるジゼルも登場。ガリアーノはチロリアンハットにスーツで登場し、どのモデルよりも長くポージングしていた。
http://www.mainichi.co.jp/women/fashion/pariscollection/0304-1.html
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=entertainmentnews&StoryID=4496198
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/christian_dior/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=dior

Balenciaga バレンシアガ
バレンシアガのニコラ・ゲスキエールは、シルエットが美しいメンズスーツで始まり、ショールカラー風スーツ、白いブルゾン、レザージャケットと最初の6点はメンズ。レディスはボア付きブルゾンに、黒とグレーの色の切り替えが入ったパンツが7点目に登場し、レザーブルゾンやバルーンスカート、ラペルの大きなダブルコート(袖は異素材で、裾のカッティングが素晴らしい)、やがて白がメーンになり、白のパンツにプリントのブルゾンや同じプリントのワンピース、グレイのウーステッドのワンピース、黒の細身のコート(これもカッティングとシルエットが完璧)。後半は素肌を露出した複雑な切り替えが入ったドレスを披露した。
今回、私は大好きなんだけど、プレスからは「80年代のティエリー・ミュグレー風」とかいわれて余り評判良くないみたいなんですよね。いいと思うんだけどなあ。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=balenciaga

Givenchy ジバンシイ
今回がラストと噂されるジバンシイのジュリアン・マクドナルドはベストと評されるコレクション。黒のドレスでスタートし、白のドレスに帽子をかぶった姿はまさにヘップバーンの「おしゃれ泥棒」のスタイル。他にも白いドライビング手袋に帽子、60年代風モヘアのスイングコート、パーターパンカラーのジャケット、ラッフルド・カクテルドレスなど「ティファニーで朝食を」や「サブリナ」「シャレード」などのヘップバーンスタイルが続く。後半はカラフルなドレスを披露。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=givenchy

CELINE セリーヌ
セリーヌは、98年からクリエイティブ・ディレクターを務めてきたマイケル・コースの最後のコレクション。シンプルなニットにレザースカートでショーはスタート。アニマルプリントのバッグ、オフショルダーのニット、カプリパンツにファーのコート(ヘップバーンスタイル)。タイトなカシミアのセーターにひざ丈のタイトスカート、ピンヒールの靴に、クラッチバッグ。シンプルなコートにワンピース、腰に太いベルトを締め、スーツやレザーに合わせたバッグ、オレンジのワンピースが華やか。全体的に50年代を思わせる、洗練されたデザインに軽快なアメリカン・スポーツ・テーストをミックスさせた。ラスト、マイケル・コースが登場すると会場はスタンディング・オベーションに包まれた。
コースはショーの前にWWDに対して、「LVMHにおいて、セリーヌはルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオールと比べると、それほど重要視されていないんだ。だったら、僕には何が出来る?」と発言。しかし、ショーの後、彼は悲しいことを認め「スタッフが叫んでいるので、僕も悲しくなったよ。でも、僕はいい仕事をしたと思う。子供を育てて、今その子供が独力で世界に向けて歩き始める時なのかなって思う」とコメント。
http://www.mainichi.co.jp/women/fashion/pariscollection/0305-2.html
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/celine/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=celine

Comme de Garcons コム・デ・ギャルソン
川久保玲の会場は、シャンゼリゼにある大きなナイトクラブ、「リド」。複雑にひだが付けられた上着(今回は上着があります)にずれた口紅。太いパンツ、色は黒で、肩に付けられた羽毛の飾りはまさにカラス。さらにマニッシュなコートや、シェイプされていないワンピース、リボンつきのワンピース、後ろ前が逆になったパンツが登場。ラストは白のシャツに黒のスカート。デザイナー本人が「魔女の力強さ」と語ったコレクション。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/comme_des_garcon/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=garcon

Chloe クロエ
クロエのフィービー・フィロは、80年代風。ベージュの大きなケープやポンチョ、太ゲージのニット・カーディガン。グレンチェックのパンツも、ガーリーなモスリンドレスも、スパンコールで飾ったスカートやケープのボレロも、どこか可愛い。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=chloe

Vivienne Westwood ヴィヴィアン・ウエストウッド
ヴィヴィアン・ウエストウッドは、4月1日からビクトリア&アルバート博物館で回顧展が開かれることもあり、過去の経歴を振り返るようなコレクション。タータンチェックにプラットフォームシューズ。胸の部分が飛び出たニット、フローラルブラウス、モデルは騎兵隊の帽子をかぶり、パンクムードにあふれていた。

Jean Paul Gaultier ジャン・ポール・ゴルチエ
ジャン・ポール・ゴルティエは、クラシックな3ピースドレスで始まったが、モデルはスカーフをかぶり顔を隠している。やがて、ボマージャケットとタータンチェックのスカートや、胸をプリントしたTシャツとリンクル加工のトレンチコートのコーディネートを着て登場したのは、マネキン。マネキンの顔もスカーフや帽子、サングラスで隠され、服は凝ったカッティングはあるもののクラシックなものが多い。カラフルなニット、ゴージャスなファーやレザー、上半身だけのマネキン(上から吊っている)は、アームロングをはめて戦闘帽をかぶり(服はなし)、バッグを持つ。シースルーのカットソーにアニマルプリントのファーをはおり、マネキンとモデル、マスキュリンとフェミニンをミックスさせたユニークなショーだった。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=gaultier

ISSEY MIYAKE イッセイ・ミヤケ
イッセイ・ミヤケの滝沢直己は小さく畳めて、しかもしわにならない「パウダー」と名付けた新素材の服を発表。「月」をテーマにしたデザインは、Tシャツもスカートもジャケットも円形の布から作り、若手アーティストのタカノ綾が描いた、2045年の「月から見た地球」「地球から見た月」の絵をプリント。カラフルな水着も披露した。
http://www.mainichi.co.jp/women/fashion/pariscollection/0304-2.html

Victor&Rolf ヴィクター&ロルフ
ヴィクター&ロルフは黒のベルト付きロングコートに、ロングブーツでショーはスタート。なんといっても目をひくのはモデルの頭に付けられた鹿の角。次に登場したニットにミニジャケットのモデルも小さくはなったものの頭に角が。しかし、登場する服は黒を基調にクラシックテーストでシック&エレガンス。足首までの丈の長い茶のロングコート、胸に蜘蛛のワンプリントが入った白のロングコート、サテンのスーツも優雅。
「私たちはファッションのおとぎ話を作りたかったんだ。私たちは常にクラッシックを愛しているし、それは特別のもの、保護されるべきものだと思います」とヴィクター。 
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/viktor_rolf/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=victor

Junya Watanabe ジュンヤ・ワタナベ
渡辺淳弥は、ダウンで膨らませた黒のロングドレスでスタート。このダウン風に膨らませた形状はあちこちに登場し、一方でツイードやクラシックなニットも披露。客席にはアズディン・アライアの姿も。ジュンヤはジャージにジーンズ姿、着ていたのはアディダス?
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/junya_watanabe/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=watanabe

LANVIN ランバン
ランバンのアルベール・エルバスのショー会場には、中央にに大きなドアとシャンデリア。ドアをくぐって部屋に入ったモデルの羽織リ物を男性が脱がせ、ドレス1枚の姿を披露。黒のトレンチに帽子、ロングブーツというハードボイルドスタイルでスタート(トレンチはハンフリー・ボガート風にボタンをかけずにベルトで締めるだけ)。続いてプリントのワンピース、帽子を目深にかぶったモデルが続く、色はモノトーン。オーバーサイズのコート、シフォンのドレスなど上品でシック。エルバスはアスコットタイを締め(でも靴はスニーカー)、相変わらず丸々として可愛い。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/lanvin/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=lanvin

Helmut Lang ヘルムートラング
ヘルムート・ラングは青のロングジャケットにカットソー、細身のパンツベルベットのパンツなどエレガントなショーを披露。中盤には金のブルゾンにコート、メンズでは素肌に黒のジャケットを羽織り、トレンチなどで相変わらずの白のコーディネートも登場。終盤のイブニングドレスには見事なカッティングの黒やパープルのシースルードレスを見せた。

LOEWE ロエベ
ロエベのホセ・エンリケ・オニャセルファは、ボア付きファーコートにロングブーツでショーは始まり、ほとんどのモデルがバッグを持つ。ムートンコートの襟の形が華やかで、切り替えを多用したスエードのワンピースや、素肌に生脚のコートがセクシー。
ホセがトップデザイナーかどうかは置いておくとしても、もっと売れていいブランドだとおもうんですよね、ロエベ。こういうの見ちゃうとやっぱり、マイケル・コースが言うとおりLVMHはヴィトンとディオールにだけ力入れすぎな気がしちゃいます。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/loewe/main.htm

Cacharel キャシャレル
キャシャレルのスザンヌ・クレメンツと、イナシオ・リベイロはロカビリーが流れる中、モデルのヘアスタイルもリーゼント風。マルチカラーのストライプにチェックに花柄とカラフルな服が登場した。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/cacharel/main.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=cacharel

Rochas ロシャス
ロシャスのベルギー人デザイナー、オリビエ・ティスケンスは、優美なスカート・スーツやドレープを施したサテン素材のセパレーツなど、軽やかでエレガントなショーを披露した。
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=entertainmentnews&StoryID=4493679
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=rochas

KENZO ケンゾー
アントニオ・マラスが手掛ける初のケンゾーは、パリ・ルーブル美術館地下で行われ、テーマは「ノマド(遊牧民)」。毛布をつなぎ合わせたようなケープ風ジャケット、チェックとストライプをミックスさせたパネルスカート、バラの刺しゅうが入ったパンツスーツ、フローラルな着物風ガウンを披露。様々な柄が組み合わされ、フォークロア調を現代にうまく生き返らせた。最後には、1970年代に元祖・ケンゾーのショーでもモデルをつとめていた、山口小夜子が登場、大きな毛糸玉のついたドレスで舞い、幕が開いた舞台には47人のモデルたちがそろい、演劇のようなスペクタルに、会場は感動に包まれた。「KENZOをデザインすることは感激であり、本当の意味での挑戦でもある」とマラス。
http://www.sankei.co.jp/edit/bunka/collection/2004/mpaw/02.html
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/kenzo/main.htm

Christian Lacroix クリスチャン・ラクロア
クリスチャン・ラクロワは、ショッキングピンクやオレンジ、ブラウンのビビッド・カラーを基調にした、70年代風のサイケデリックな柄を使ったトップとボトムスの数々が登場。合わせて紳士服も発表した。
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/logi/294896
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/christian_lacroix/main.htm

ドリス・ヴァン・ノッテン
ドリス・ヴァン・ノッテンは、膝丈スカートや、ニットのストール、刺しゅうのジャケットが並ぶ。カラーはダークトーンがメイン。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=dries

Emanuel Ungaro エマニュエル・ウンガロ
胸を大きく開けたブラウスに、ジャケット。ピンクやフローラルなどカラフルな色合い。シフォンのフリルミニドレス。エマニュエル・ウンガロのジャン・バティスタ・ヴァリ( Giambattista Valli)は秋冬コレクションにもかかわらず、まるで春夏のようなコレクションを披露。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/emanuel_ungaro/main.htm
http://www.mainichi.co.jp/women/fashion/pariscollection/0305-1.html

HUSSEIN CHALAYAN フセイン・チャラヤン
フセイン・チャラヤンの会場は「グランド・ホテル」。黒のファー付きコートでスタートし、ダッフル風ジャケットもシック。スーツやワンピースもドレープが美しく、黒に一部プリントを施したドレスも美しい。前半は黒を中心にシック、やがてグレーやベージュが加わり、より軽やかなプリントやドレスを披露。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/chalayan/main.htm

VERONIQUE BRANQUINHO ヴェロニク・ブランキーノ
暗い舞台に現れたモデルたちは皆帽子を深くかぶり、口もとにはかすかな微笑み。ブルゾン・ジャケット、ロングスカート、メンズライクなパンツ、ネオ・ヴィクトリア調のトップス、プリーツスカートなどムードはネオ・ロマンティック。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=velo

HAIDER ACKERMANN ハイダー・アッカーマン
ハイダー・アッカーマンの銀のスーツはジャケットの襟元や背中も光る。もこもこのファー、肩がないあえて型崩れしたニット、特大のベルトでくくられたカーディガン、金・銀のピンストライプスーツ、刺しゅうで透かし模様を描いたコートや、スパンコールをあしらったスカートが淡く冷たく光り、重ねたサテンが優雅。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/haider_ackermann/main.htm
http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20040303ic05.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=ackerman

AF VANDEVORST A.F.ヴァンデヴォルスト
アントワープ出身のAn VandevorstとFilip ArickxによるAF VANDEVORSTは、紺のトレンチ風アーミーコートでショーはスタート。胸から腹部に大量の勲章を付けたワンピース、チャイナ風ドレスにも胸に勲章がつけられ、縮小したアーミージャケットを貼り付けたチューブトップ、金ボタンのアーミー風スーツ、胸に勲章を付けたベストにスカート、アーミージャケットにチュチュスカートとバレリーナとアーミールックを融合。最後は白のトレンチで閉めた。

Jean Paul Knott ジャンポール・ノット
1年ぶりのジャンポール・ノットの会場には白いスクリーンが据えられ、海や森、部屋の中などさまざまな風景が映し出される。肩が落ちたコートやニット。ぴったりとしたスパッツが美しい。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/jeanpaulknott/main.htm

Bernhard Willhelm ベルンハルト・ウィルヘルム
ベルンハルト・ウィルヘルムは自らのアトリエでショーを開催。会場には、段ボール箱にねじれたコード、壊れた家電などが置かれ、テーマは「rubbish(ゴミ、ガラクタ)」。布の切れ端のようなスーツに、ナイロン袋を思わせる鮮やかなオレンジ色のワンピース。刺しゅうやプリントも派手で、モデルの化粧やヘアもパンク風。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/bernhard_willhelm/main.htm

BRUNO PIETERS ブルーノ・ピータース
ブルーノ・ピータースは「私たち全ての心の中に住む、本物のかもめのジョナサンにこのコレクションを捧げたい」とコメントし、大きなスクリーンにカモメの群れの映像が映し出される中、マントを融合させたようなフードつきのコート、背中にボリュームを出したジャージー素材のトップス、フワフワのスカートなどが登場。

Junk
コンコルド広場横のホテル「ドゥ・クリヨン」では、島田順子の娘で、27歳の今日子のブランド「Junk」の発表&パーティーも開かれた。リボンをあしらったミニドレスなどに、オーバーサイズのカーディガンなどストリート感覚も加えた。
http://www.sankei.co.jp/edit/bunka/collection/2004/mpaw/02.html

ANDREW GN アンドリュー・ゲン
アンドリュー・ゲンは30年代を思わせるノスタルジータッチ。水玉や白でポケット部を縁取りした黒のコートにシャネル風スーツ。コートは暖かそうでワンピースは可愛い。終盤の白のドレスが美しい。

Valentino Garabani ヴァレンティノ・ガラヴァーニ
ショーは黒いスーツに白いシャツを合わせた、「マレーネ・ディートリッヒ」スタイルでスタート。メンズライクでありながら、シルエットはボディラインを強調して女性らしさをアピール。最後は男女が視線をからませたり、長いキスをした後、ヴァレンティノ・ガラヴァーニご本人が登場。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/fw2004/show.php?brand=valentino

Y's ワイズ
山本耀司の「Y's(ワイズ)」でトップに登場したのは赤のパンツに胸当てが2重になった白いシャツ。次に首にショートタイをまいたシャツ、えりが大きなシャツと同じようなディティールの作品が続く。赤と黒の配色による凝ったスーツにコート(ラペルだけ赤だったり、前掛けのようになっているアシメトリーのプリーツスカート)、大きな赤と黒のストライプスーツ。やがて、色は白と黒に変化し、黒のジャケット、コートに白のストライプパンツ。黒のフロックコートにパンツ、インナーは白いシャツというスタイルを披露。パンツはやや太め、スペンサージャケットや大きなボンボン付きコートも注目。ボマージャケットには、腕に「MOTO YOHJI」のロゴが入り、伊バイクメーカー「ダイニーズ」とのコラボレーション。
http://www.mainichi.co.jp/women/fashion/pariscollection/0302-1.html
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/y_s/main.htm

アンダーカバー
高橋盾のアンダーカバーの会場は18区の小劇場。パティ・スミスが作ったという詩の朗読が流れ、劇仕立てでショーは進行。テーマは古びたぬいぐるみ人形。
http://www.asahi.com/culture/update/0302/001.html
http://www.sankei.co.jp/edit/bunka/collection/2004/mpaw/02.html
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/undercover/main.htm

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