「2005-2006秋冬パリコレクションレポート」
Louis Vuitton ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンのマーク・ジェイコブスの会場はシトロエン公園の中の温室。イメージソースはウィーン。最初に登場したのは、大きな襟と袖がポイントのスーツ。肩から背中にかけてまるくふくらんだシルエットのコートに、ひざ下丈のスカート。金ボタンが印象的なコート、色は黒が中心。
チンチラの毛皮で飾ったり、プラスチックでコーティングしたりと、様々な素材、形のモノグラムバッグが多数登場。最前列にはユマ・サーマンと恋人のAndre Balazs、ジェイド・ジャガー、セルマ・ブレア。「ガーリッシュではなく、フェミニン」とマーク。「洗練され、セクシーで、スマート」とユマ・サーマン。

Yves Saint Laurent イヴ・サン ローラン
イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュの会場はシャイヨー宮。最前列にはBernadette Chirac(シラク大統領夫人)とKristin Scott Thomas、 Virginie Leydoyen。襟を立てた黒いコートに、丸いボタンがポイントになっているスカートでスタート。幅広のベルトを締めたスーツにワンピース。ボタンをアクセントにしたスカートにコート。植物プリントのコート。ハート型に胸の部分をくりぬいたスーツ。後半はレースのドレスなどを披露。

Alexander McQueen アレキサンダー・マックイーン
アレキサンダー・マックイーンの会場は市内の高校の講堂の階段。招待状は映画のポスター風で、描かれていた絵は、アルフレッド・ヒッチコックの映画「めまい」。イメージはTippi Hedren(ヒッチコックの鳥、マーニーのヒロインでメラニー・グリフィスの母親)。登場したのは、ドリス・ディやキム・ノバクのような60年代風ハリウッドスタイル。ライダーズジャケットにトレンチコートを肩にかけたマリリン・モンロー風やヒョウ柄や胸元を強調したドレスなどを披露。

Stella McCartney ステラ・マッカートニー
出産後、6日なので、やはり会場には参加できなかったステラ・マッカートニー(病院で最新画像をチェックしたといわれる)。会場の椅子には出産でショーに出席できないことをわび、彼女にかわって服を仕上げたデザインチームへの感謝の言葉とこのショーを夫、Alisdhair Willisと生まれたばかりの息子Miller Alisdhair Jamesにささげると書かれたステラのメッセージ。
ショーは大きな袖で腰の部分が結ばれた黒いコートで手をポケットに入れたリリー・ドナルドンソンでスタート。ロングブーツに体にフィットしたニット。チェックの細身のスーツ。肩の部分だけ別布を当てた千鳥のコート。後半は黒や赤のセクシーなイブニングドレス。

Hermes エルメス
エルメスで最初に登場したのは、襟の大きなコートにプリーツスカートを着たジェマ。テーマはロシアで毛皮の帽子やスカーフの素材で作ったようなハンチングが登場。ラスト、黒のスーツに帽子をかぶったJade Parfittがウォツカを飲み干して、ショーを閉じた。

CHANEL シャネル
シャネルはえりの大きな白いシャツに黒いジャケット、ロングブーツを履いたマニッシュなジェマでショーはスタート。ツイードのスーツにグレンチェックのジャケット。マフラーにニット帽、ジャケットの袖は短く、ココが1955年に作成したキルトバッグも復刻され、ツイードのメッセンジャーバッグも注目。
間にはブルゾンスタイルのメンズも登場。「ウインタースポーツは性別を区別しません」と、ラガーフェルド。ラガーフェルドはメンズウェアラインをはじめる考えないとしているものの、スタッフによると「もし、男性が店で試着をして、それを気に入ったならば、購入することは可能です」とのこと。ショーの開始前には、反毛皮主義者がアナ・ウィントゥアーの前に食べ物を投げつけるハプニングも。
最前列のダイアン・クルーガー(2004年のカンヌでシャネルを着用)は「それはエレガンスで、永遠で、とてもフェミニン」とコメント。来場者には、「ココ・マドモワゼル」が配られた。

Christian DIOR クリスチャン・ディオール
クリスチャン・ディオールのジョン・ガリアーノのショー会場はチュイルリー公園内の特設テント。最前列にはダイアナ・ロス、ジュリアン・ムーア、Nathalia Verbeke。今回はジーン・ハーローをイメージし、彼女のような銀幕スターが現代に表れ、飛行機に乗って世界を飛び回る暮らしをした時の服を提案。ピアノの生演奏に乗せて最初に登場したのは、背中が大きく開いた黒と白のストライプのカーディガンにレザーのハンチング帽、ロングブーツ。前回のオートクチュールに続き、ウォーホルのミューズ、Edie Sedgwickを思わせるスタイル。ブーツとミニの組み合わせが続き、レザーのコートに茶のレザーのミニ、カーキのフライトジャケットなど、活動的な服が並ぶ。後半は刺しゅうをほどこしたシフォンドレス、クロコダイルにミンク、シープスキンなど毛皮もふんだんに使い、往年のハリウッドセレブを表現。ガリアーノはスーツ姿で、例によって長時間ポージング。
ガリアーノの契約は今年で切れるらしいのですが、シドニー・トレダノ社長は「私たちは、我々の要求を理解するデザイナーと最良の関係にあり非常にうまくいっている」とコメント。また、今回のショーが実用的だったことに関して、LVMHからガリアーノに対して圧力があったのではないかという噂を否定。「今シーズンは別にプラグマティズムというわけではありません。それはジョンの成長です。デザインチームで作成するどこかと違って(PPRかプラダグループへの皮肉?)、我々は、ジョンの芸術的な指導のもとに実際に作られています」。
「私は、このコレクションをデザインした時、Edie Sedgwickについて考えていました。彼女とハワード・ヒューズについて」とガリアーノ。

Balenciaga バレンシアガ
バレンシアガのニコラ・ゲスキエールは、毛皮でスタート。肩章付きのカラーがない黒いレーザー・コートなどミリタリーなコートが続いた後、モノトーンの世界へ。細いブーツにデニムとパンツルックが目立つ。「それはシクスティーズです。しかし、黒いレザーでタフ。Francoise Hardyやミア・ファーローのような。ただ、私は、何を参照したかを言うことはあまり好きではありません」とニコラ。

CELINE セリーヌ
セリーヌの会場はチュイルリー公園に作った特設テント。シンプルながら上質なコートにワンピースにパープルのジャケット。幅広のパンツにラップスカート。胸を大きく開けたブラウスにドレスなどが登場。

Comme de Garcons コム・デ・ギャルソン
コム・デ・ギャルソンの川久保玲の会場は、美術学校の中にある小さなチャペル。結婚式で使われる荘厳な曲に乗せて登場したのは、ウエディングドレス。各モデルはすそを引きずり、アンティーク・レースのベールを着用。顔は白く、目のまわりはスパンコールでトレース。世界各国のウェディングドレスを取り入れながら、すべてがどこか違う。ラストは黒のウエディングドレス。「反保守主義」と川久保玲。

Chloe クロエ
クロエのフィービー・フィロ(Phoebe Philo)は、12月に娘、Mayaを出産したため産休を取っており、今回のデザインは5人のアシスタントに任せ、ミラ・ジョボビッチ、ダイアン・クルーガーらと共に最前列に座る。黒いシースルーのドレスを着たジェマでスタート。白いレースのワンピース。ニーハイブーツ。シフォンのテーラードジャケット。「この家で働くことこそが最も美しい感情です。私たちは家族チームとして働いています」とアシスタントのAdrian Appiolaza。フィービーは、コレクション全体にわたってのガイダンスは与えたとされている。

Paco Rabanne パコ・ラバンヌ
パコ・ラバンヌでのデビューコレクションとなったPatrick Robinson。生地が折り重なったセクシーなストラップレスドレスでスタート。ゴージャスなファーにガウン風コート。スポーティなタンクトップドレス。パステルサテンのランジェリースタイルのドレス。
「パコ・ラバンヌは、メタリックでドレスを作りました。それが私にとって意味することは、彼が挑発的になろうとしていたということでした。私は、マテリアルを保持するのではなく、それこそがこのブランドの本質だと思いました。今回のコレクションは部屋の中心で注目を浴びることが好きな女性のために、挑発的でセクシーなものです。真のラバンヌの顧客が進歩するならば、それらはブランドとともに進歩します。また、ブランドは生き残るために進歩しなければなりません。40年間、何もしないで、変わることができず、そして、今も残っているブランドはありません」とパトリック・ロビンソン。
ウンガロやYSLのコレクションと比較すると対称的ですね。

Vivienne Westwood ヴィヴィアン・ウエストウッド
ヴィヴィアン・ウエストウッドは、28年前にFBIによって拘束されたLeonard Peltier(FBI捜査官を殺害したとして公正な裁判を経ずに終身刑判決を受けたとされている)の釈放を訴えるコレクション。コットンをバナーのように身体に巻きつけ、そこには「Propaganda」の文字。モデルのヘアバンドには「Branded」。タータンチェックのポンチョ風コート、ダウンにファー、片脚だけのパンツにスカート。一見ミリタリージャケットのように見える、だまし絵のカーディガンにだまし絵のドレス。新ジュエリーライン「Hardcore Jewellery」には豪華な黒いカクテルドレス。ラストは折り目を複雑にした赤いサテンのカクテルドレスを披露。
新ジュエリーコレクションはウエストウッドのシグネチャー、「オーブ(orb)」を特色とし、カフリンクス、イアリング、リング、ネックレスなどで展開。コレクションでは、ジュエリーはホワイト・ゴールドの安全ピンで吊り下げられ、「安全ピンは実際に光り輝くものです。それらは美しく見え、働く女性には最適です」とウエストウッド。

Jean Paul Gaultier ジャン・ポール・ゴルチエ
ジャン・ポール・ゴルチエのショーではT.REXの「20th Century Boy」が流れ、グラムロックを思わせる服が次々と登場(トップのチェンジポケットつきのジャケット風シャツなんか、着ているのがジェマだとはわからないほど)。肩から羽毛が伸びたロングコート。リリー・コールも黒のアイシャドーに、マント風コートで登場。パープルのワンピースにラメが光るぴったりしたパンツ。それでいながら仕立ては上質。プリーツが美しいドレスも披露。「Let's glam。ありがとう、デヴィッド・ボウイ。ありがとう、T. Rex」とゴルチエ。

ISSEY MIYAKE イッセイ・ミヤケ
イッセイ・ミヤケの滝沢直己のテーマは「コントラスト」。ミリタリー風の白のコートでスタート。続いて黒のトレンチ。小津安二郎の映画にインスピレーションを得て、光と影の世界を描いた。大きな眉を描いたモデルも登場し、幻想的な雰囲気。

Victor&Rolf ヴィクター&ロルフ
ヴィクター&ロルフの会場は古い劇場。ピアノが置かれ、女性シンガー、トーリ・エイモスが登場。彼女の弾き語りに合わせて、枕や布団など寝具をモチーフにした独創的なレディスとメンズの服が披露された。
オープニングに登場したリリー・コールは、その赤い髪を宙に広げ、その下には枕のような白い布。肩から胸にかけては白いレースが巻きつけられ、まるでベッドで寝ている姿のよう。白リネンを見事にカッティングして仕立てたシャツ。髪型はオープニングのリリー・コールと同様ながら下には白や黒のイブニングドレス。モデルのメイクも寝起き風。メンズモデルは皆メガネをかけ、ヴィクター&ロルフを思わせる。後半は白地に赤で「I LOVE YOU」と書かれたドレスにバラの花のついたシャンパンゴールドのドレスなどが登場(でも、頭の後ろには巨大なクッション。バラといい眠れる森の美女をイメージしているらしい)。ヴィクター&ロルフの二人は今回はスーツ姿。例によってそっくりなんだけど、ネクタイやヒゲ、メガネ、髪形が微妙に違う。

Junya Watanabe ジュンヤ・ワタナベ
ジュンヤワタナベの会場はピエール・カルダンが作った劇場。「ヘビーデューティ・クチュール」をテーマに、ゴアテックスにラミネートなどスポーティーな素材を取り入れた。最初に登場したのは、ツイードとラミネートを裏表に張り合わせたかすれたチェックのような服。スカートは、ゴアテックスのテープを張ったり、キルティング、そこに光沢のトップスをあわせる。

LANVIN ランバン
ランバンのアルベール・エルバスで最初に登場したのは、オレンジのベロアのコート。セクシーな黒いカクテルドレスにシルクのネイビーコラムドレス、花柄のワンピース。「女性の内面の強さを表現したかった」とエルバス。
黒のイブニングドレスは何種類ものバリエーションで登場。エルバスのドレスの才能は見事ですが、先進性に欠けたとの声も。

Guy Laroche ギ・ラロッシュ
Herve Lerouxによる2回目のギ・ラロッシャコレクションはベスト付きの赤いスパンコールガウン、ブラック・シフォンのロングスリーブドレスなどを披露。

LOEWE ロエベ
ロエベのホセ・エンリケ・オニャセルファは、ミンクやフォックスで飾った豪華なコートに、優雅なバルーンスカート。ファーがぽんぽんのように見えるコート。歯車のようなプリントが可愛い。円筒型のバッグも注目。

Cacharel キャシャレル
キャシャレルのスザンヌ・クレメンツと、イナシオ・リベイロはキャシャレルらしいプリントのワンピースでスタート。小花模様にチェック、マルチカラーのストライプなど様々なプリント柄が登場。ひまわりのアプリケと帽子がアクセント。

Rochas ロシャス
オリビエ・ティスケンスのロシャスの会場はチュイルリー公園内の特設テント。段々のひだが縫い付けられたロングドレスを着たLily Donaldsonでスタート。何重にも折り重なるマーメードラインやフィッシュテールのロングドレス。ハイカラーのジャケットにスリムなスカート。Carmen Kassの黒のスーツにも細身のロングスカートが合わせられる。エドワーディアンのエレガンスを優美に表現した。モデルもHeather Marks、Gemma Ward、Lisa Cant、Lily Coleらが登場。

KENZO ケンゾー
アントニオ・マラスが手掛けるケンゾーの会場にはジャングル風の植物やこけが飾られ、19世紀のイギリス統治下のインドに住んでいた曽祖母の家をひ孫が訪ねるという架空の物語を設定。インドやイギリスの紋様をちりばめた服を並べた。マドラスチェックのワンピースに、ペイズリー柄のコートやAラインのケープ、水着。そこにタータンチェックなどイギリスを象徴する模様がミックスされる。最後に登場したのは、女優のマリサ・ベレンソン。

Christian Lacroix クリスチャン・ラクロア
クリスチャン・ラクロワの会場の席には、ハート型が燃えたような写真に「flirt(浮気者)」の文字。最初に登場したのは襟に毛皮をつけた長手袋のジェマ。ファーのえりをリボンで留めたコート。黄色いリボンを腰にまいたスーツ。花柄プリントのワンピースやジャケット。リボンモチーフがあちこちに使われる。
Falicグループに買収後、初めてのコレクションとなったラクロア。「アイテムはすべて、ニューヨークとミラノのショールームから来ました。 このコレクションはキャット・ウォークのためだけにデザインされたものではありません」とラクロワ。また、Falicグループとは「理想的な契約」を結んだとのコメントも発表した。Falicグループのサイモン(Falicグループをコントロールする3兄弟のうちの1人)は、ラクロワのオートクチュールは安定しており、彼のグループが、ラクロワ・ハンドバック、靴およびフレグランスのライセンスを拡張することを望んでいると語った。

Tsumori Chisato ツモリチサト
ツモリ・チサトの会場の天井には木の枝が飾ってあり、イメージは森。オープニングに登場した服には胸の部分にふくろうの顔が描かれ、広げた翼は肩にまでかかっている。シーツをかぶったような白いワンピース。ポンチョ風のコート。ロングブーツにニッカーポッカー風スーツ。後半は色とりどりのファーで飾ったニットに、パッチワーク。

ドリス・ヴァン・ノッテン
ドリス・バン・ノッテンはエスニックテーストはそのままに優雅さを加えたコレクション。40年代風ロマンチックにモダンな印象を与え、金の光沢あるスカートに黒のシックなロングコートにロングスカート。流れるのはウォン・カーウァイの映画「2046年」のサウンドトラック。

Emanuel Ungaro エマニュエル・ウンガロ
Vincent Darreによる初のウンガロ・コレクションは、ウエストをリボンで留めた黒いコートでスタート。続いて同様な白のコート。シックな黒のスーツとカラフルなプリントの服が交互に登場。流れるようなドレープのワンピース、ボリュームのあるスカート、ジャクリーヌ・ケネディ・スタイルのコートドレス。
Darreはウンガロのアーカイブに入り込みすぎたと評されたコレクション。ウンガロは「私はそれが好きでした。それはとてもエレガント。それに、これは彼にとって初めてのコレクションだから」とコメント。

Yohji Yamamoto ヨウジヤマモト
ヨウジヤマモト(山本耀司)は力強い造形の中に色彩を豊かに使った楽しげな服を発表。ショッキングピンクのAラインコートで始まり、次に真っ赤なコートが登場。明るいプリントのレイヤードレス。黒を基調に、60年代ヒッピー風の色も現れ、秋冬物にもかかわらず、薄いシルクの布を使い、柔らかなシルエットを描き出した。「はかない雰囲気の布に強い色を重ね、季節にとらわれない服を作りたかった。私たちは、天候がおかしくなっていることに気づきました。次の冬はたぶん暑いと思います」と山本耀司。

RICK OWENS リック・オウエンス
リック・オウエンスは黒のストラップレスのドレスで開始。ハイカラーのジャケットにペンシルスカート、ダークトーンの服が続く。

Sophia Kokosalaki ソフィア・ココサラッキ
Sophia Kokosalakiはジャージドレスにスウェットなどを披露。ジャージドレスは複雑なドレープを描き出し、プリーツは繊細なシルエットを表現。幅広のウエストベルトのドレスは軽やかに身を包み、後半はホルターネックやストラップレスのドレスが登場。

HUSSEIN CHALAYAN フセイン・チャラヤン
フセイン・チャラヤンはツイード風のジャケットに黒のミニスカートでスタート。すそがフリンジになっているワンピース。毛足の長い青いカーペットのような服。ウッドビーズを敷き詰めたようなドレスを披露。

AF VANDEVORST A.F.ヴァンデヴォルスト
アントワープ出身のAn VandevorstとFilip ArickxによるAF VANDEVORSTの会場は市内のスケート場。スケーターたちがモデルが歩く脇で氷上を滑る。もこもこのニットに毛皮のブーツ、帽子はミッキーマウスのような黒い耳つき。さらにウサギの耳や白くて丸い耳も登場。チェックのコートに、テーラードジャケット、東洋的なプリントやレースのワンピース。大きな数珠のようなネックレスや毛皮のコートは腰を白いリボンで結び、後半は黒を中心にシックなスーツやワンピース、ドレスなどを並べた。

BRUNO PIETERS ブルーノ・ピータース
ブルーノ・ピーターズのイメージは、アール・デコとジャン・コクトー。繊細なドレープのワンピース、サテンのフロックコート、バルーンスカートにフリルのジャケット、シルクのジャージにサテンのコルセット。ラストはミニのウェディングドレス。

Valentino Garabani ヴァレンティノ・ガラヴァーニ
「私の目標はいつも同じです。女性を美しく、セクシーで、魅惑的に見せることです」と、 ヴァレンティノ。フリル、レース、リボン、毛皮を使い「ウルトラ・シック」なコレクションが続く。アーガイルのコート、ハイネックのレース・カラー、ヴェルヴェットのチョーカー。
最前列にはステファノ・ガッバーナ。「私は彼の熱狂的ファンです、彼は私の教師であり、アイコンです」とガッバーナ。

Yuki Torii ユキトリイ
30年目の記念すべきコレクションとなったユキトリイ。今回は、パリの店があるパサージュ(回廊)ギャラリー・ヴィヴィエンヌの通路を使って開かれた。「私にとっては単なる通過点」と鳥居ユキ。ファーで縁取られたベロアのドレス。ビーズで刺しゅうされたスウェードのスーツワンピースなどを披露。

es
esの星野貞治は、会場に白いバラの花びらが敷き詰められ、弦楽四重奏の生演奏が流れる。繊細な白いジャケットに、ジャージパンツ、ひもでしぼってドレープを描くベルベットのドレスなどを披露。

Undercover アンダーカバー
アンダーカバーの会場はグランドホテルの大広間。招待状には英語で小学校の時間割が印刷され、「ART&CRAFTS(図画工作)」の時間に丸が付けられている。小学校の始業ベルが鳴り、図画工作の授業が始まる。ベストとネクタイをボンドで張り付けて1枚になったシャツ。ハサミで切り込みを入れてふくらませた袖。生地を丸くへこませてボタンに見たてたジャケット。足元はニットパンツにワークブーツ。

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