「2005春夏パリコレクションレポート」
Louis Vuitton ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンの招待状には村上隆が作った金色のサクランボ入り。ショーはヴィトンの2004秋冬のキャンペーンモデルであるクリスティーナ・リッチが、黒いスーツスカートに白い靴、バッグで登場してスタート。白のフリルやレースを使ったドレスが続き、続いてカラーパレットは赤やピンク、パープルに。細かい花柄プリント、イブニングドレスもレースで可愛く。ファレル・ウィリアムスと共同製作したサングラス、モノグラムに村上が描いた赤いサクランボのバッグ、デニム・クラッチも注目。ほとんどのモデルがバッグを持っている。
最前列には、マギー・ギレンホール、ソフィア・コッポラ、カトリーヌ・ドヌーブ。「このコレクションは、40年代、50年代、70年代、80年代に関係があります。私にとってレトロはただの単語です。でも、今、私は、私の周りにいる多くの若い女性、友達や女優が、これらの服を着ているのをよく見ます。従って、それはレトロではありません」とマーク。「とてもフェミニンでセクシー」とドヌーブ。「とても美しくて、バッグはキュート」とソフィア。
マークはいつもNYの時より、パリのほうがなんかすっきりしているんですよね。パリのほうがやせるのかなあ。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/louis_vuitton/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=vuitton

Yves Saint Laurent イヴ・サン ローラン
ステファノ・ピラッティによる、イブ・サンローランの初コレクションは、前回までのロダン美術館に変わり、今回の会場は元証券取引所。白いタフタをあしらった黒の水玉模様の入った高い襟のトレンチや、技術の高さを物語るタフタドレスをはじめとした作品を披露。白と黒、赤に黒などくっきりとしたプリントや、布を丸い形に切り取り水玉を表現。「50年代から80年代までを、それまでと違った形で、今、示しました」とピラッティ。
悪くはないと思うんですが、なんかクラシック?トム・フォードの真似をする必要はないと思うんですが、なんかミウッチャやトムみたいな衝撃がないんですよね。まだ、ファキネッティのグッチのほうがよかったかなあ。
http://www.reuters.co.jp/newsArticle.jhtml;jsessionid=VURJ1X4TZV410CRBAEZSFFA?type=entertainmentNews&storyID=6464587
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/ysl_rg/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=ysl

Alexander McQueen アレキサンダー・マックイーン
アレキサンダー・マックイーンの招待状はトランプ型。「It's only a game」と書かれてあり、ショート丈のブレザーにネクタイ、パンツという学校の制服スタイルでスタート。フリルのミニスカートなどスクールガール・ルックが続いた後、宇宙服のような服をはさみながら、フラワープリントのワンピースへ。途中にまた、甲冑のような服や着物風のドレスも登場。モデルは舞台に登場した後、バックステージに戻らず、そのまま舞台上に。36点の服が紹介された後、モデルが碁盤の目に並び、チェスの駒になる仕掛け。六種類のチェスの駒のように、服やメークも「フォークロア」「ジャパニーズロイヤル」「ラテンレース」「ヴィクトリア」「アメリカンマスキュリン」「レッドヘッド」の6種類に分けられている。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/alexander_mcqueen/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=mcqueen

Stella McCartney ステラ・マッカートニー
ステラ・マッカートニーの会場はパリの株式取引所。シフォンのドレスで始まり、やがてベージュにエスニックプリントから水着へ。リボンのブラウスに、紳士服のようなベストとパンツにタキシード風ジャケット。オーバーサイズのブラウス。マニッシュなリネンのマッキントッシュにシャツドレス。胸を露出したり、シースルーなどセクシーな服もどこかガーリー。「休日で、誰もあなたに注目していない時に、感じる自由な感覚。それを街へ持って来たような感じ」とステラ。大きなドクターバッグ、金のイブニングバッグ、キラキラ光る財布型のポシェットなど小物も注目。ショーは「夫、家族、そして自らの世界で最高のチーム」に捧げられ、最前列にはミラマックスの創立者、ハーヴェイ・ワインスタイン、グウィネス・パルトローにアディダスのクリエイティブ・ディレクター、Michael Michalsky。しかし、PPRの上層部は誰も姿を見せなかった。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/stella_mccartney/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=stella

Hermes エルメス
エルメスのジャン・ポール・ゴルチエの会場はセーヌ川左岸のアートスクールの回廊。馬の背に乗った騎士の彫刻のシルエットが、クリーム色のスクリーンに浮かび上がる仕掛けを施した舞台を設定。中庭をぐるりと取り囲み、彫刻が並ぶ回廊をモデルたちが歩く。バックミュージックは波の音とセルジュ・ゲンズブールの歌。最初に登場したのはデニム。七分丈のデニムパンツにプリントのブラウスを合わせ、乗馬ズボン型のジーンズや、有名なプリント柄を自在に扱ったブラウスやイブニングなどが登場。マリンテーストを上品に取り入れ、スカーフもかさや、上着、ドレスに。「スカーフの軽やかなイメージを服に取り入れました。インスピレーションはセルジュ・ゲーンズブルグからジェーン・バーキンまで、フランス・シックのアイコンです」とゴルチエ。ケリー型の大きなボストンバッグに、クロコダイルのカバン、革のブレスレットなども注目。エルメスの過去の特徴をすべて取り入れながら、それを現代風に展示した。ヘラルド・トリビューンのスージー・メンケスは、「ゴルチエとエルメスのパートナーシップはシャネルとカール・ラガーフェルドの関係に匹敵する」とコメント。
http://www.reuters.co.jp/newsArticle.jhtml;jsessionid=0A2EQ0TVOLSVCCRBAEKSFEY?type=entertainmentNews&storyID=6459737
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/hermes/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=hermes

CHANEL シャネル
シャネルの会場は例年通りルーブル美術館地下。長いランウェイに赤じゅうたんが敷かれ、白い壁には金色でシャネルの文字。ショーのテーマは「レッドカーペット」。ナオミ・キャンベルやリンダ・エヴァンジェリスタ、アンバー・バレッタ、ナジャ・アウマンら、往年のスーパーモデルがレースやフリル、リボンをあしらった黒いイブニングドレス姿で登場。続いて、ツイードのシリーズにはジェマ・ウォードがミニ、リリー・コールがツイードのコートを軽やかに着る(前半にかつてのスーパーモデルたちを続々と登場させた後、ジェマの次にリリー・コールと新世代モデルを持ってくるあたりが、さすがですね)。そして、デュランデュランの「Notorious」が流れるとショーはスポーティなコレクションに。デニムのスカートは金色でコーティングされ、スポーティーなフード付きブルゾンにもカメリア。水玉のドレス、持ち手がリボンになっている真珠型のハンドバッグ、真珠で飾った手袋など小物も注目。最後は最前列に座っていたニコール・キッドマンをデザイナーのカール・ラガーフェルドがエスコートして舞台にあがる。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/chanel/index.htm
http://www.sankei.co.jp/edit/bunka/2004/oct/kiji/10parisfashion02.html
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=chanel

Christian DIOR クリスチャン・ディオール
クリスチャン・ディオールは、アプリケなどをあしらった可憐な服を発表。テーマは「現代女性のための現代的な服」。デニムを組み合わせたコートにボストンバッグ。オーバーサイズのカプリパンツにシフォンのトップス。かわいらしいフラワープリントにレースやリボンを合わせ、少女っぽい雰囲気。アーガイルにディオールのロゴをあしらったワンピースや、レインボーカラーのブレスレット、花をあしらったロングブーツが色鮮やか。花模様やレースを使い、着やすさを重視したドレスやスカートに仕上げた。最後に登場したのは、カーキや迷彩柄を思わせる色合いに、「DIOR NOT WAR」「DIOR FOR PEACE」の文字が書かれ、ジョン・レノンの「イマジン」が流れる。「それは私が感じたことです。私たちは皆、それを感じていると思います。ジョン・レノンの歌はまるで、昨日書かれたようです。私は想像することが出来ます」とガリアーノ。最前列には、ミラ・ジョボビッチ、ジェーン・セイモア、イザベル・アジャーニ、ジュリー・デルピー。
ハイソックスにミニとか、これまでのゴージャスではなく可愛いコレクション(後半にちょっとゴージャスなガウンとかありましたが)。実際に日本人でも着れそうなコレクションです。最後に登場したガリアーノは山高帽にかさというチャップリン姿で(まずは後姿でステージにシルエットが浮かび上がる)、モデル以上にポージングしていました。
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20041006sw41.htm
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/christian_dior/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=dior

Balenciaga バレンシアガ
バレンシアガのニコラ・ゲスキエールのショーは、シックでドレッシーなコレクション。ノースリーブのドレスにウエストを絞るのは革の太目のベルト。繊細なカッティング、流れるシルエットがエレガンス。花弁型のすそが美しい。後半にはトラックスーツや、金ボタン、袖には黄色のストライプの紺ブレ、グラフィックプリントのシースループリントドレス。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=balenciaga

CELINE セリーヌ
初のセリーヌを披露するロベルト・メニケッティの会場は、チュイルリー公園内の特設テント。黄、青、赤、ピンク、緑の大きな照明が吊るされ、その色に呼応するように、背中が大きく丸くくりぬかれたネオンカラーのミニドレスが登場。手書き風の花のプリントやカラフルな色のミニドレス。バッグは、四角いレトロ調のクロコダイルバッグ。
ネオンカラーやフローラルプリントなど、色はカラフルですし、ドレスもミニで軽快なのですが、シルエットは全体的にシンプルで、やっぱりプローサムの初期か、ジル・サンダーって感じがしちゃうんですよね。マイケル・コースのゴージャスさとはだいぶ違います。モデルもコースのようなゴージャスなスーパーモデルではなく、Heather Marks(トップに登場)やGemma Ward(2番目)を起用していました。メニケッティのシグネチャーは結構好きなんだけど、これは個人的にはちょっと。。。賛否が分かれそうなコレクションでした。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/celine/index.htm
http://www.sankei.co.jp/edit/bunka/2004/oct/kiji/10parisfashion01.html
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=celine

Comme de Garcons コム・デ・ギャルソン
「白鳥の湖」の曲に合わせて登場したのは、バレエのチュチュの上に硬質な印象の革のライダーズジャケットを合わせたスタイル。モデルは全員、羊みたいなウィッグをかぶり、野球用手袋、スパイク風のシューズと、小物も野球風。革のバイカージャケットは、ミットやグローブのように革ヒモで丹念に編まれ、グローブを下向きにした形のスカートも。「トレーニングで鍛え上げたバレエの強さ。それに革のジャケットで強さを表現した」と川久保玲。靴はエナメルのバレエシューズ、手にはバイクに乗る時にはめる革手袋。
またもや話題を呼びそうなコレクションです。実際の展示会にはチュチュやバルーン以外のスカートもあるとは思いますが。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/comme_des_garcon/index.htm
http://www.sankei.co.jp/edit/bunka/2004/oct/kiji/06parisfashion.html
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=garcon

Chloe クロエ
クロエの会場はチュイルリー公園内の特設テント。軽快なショートパンツでスタート。フリルのスカート、プリーツやワンピースが可愛い。すそは、同系色のグラデーションになったり、リボンで作ったようなフリルがつき、スリーブにも複雑なカッティングが施される。イブニングドレスには、スパンコールやラメをあしらう。
「現代女性がどのように服を着るか示した」と評されたコレクション。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/chloe/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=chloe

Vivienne Westwood ヴィヴィアン・ウエストウッド
テーマは「ウルトラ・フェミニン」。18世紀のフランスの画家フランソワ・ブーシエ(Francois Boucher、フランス・ロココ時代の宮廷美術を代表する画家)の絵「Summer(森で3人の美女が戯れる)」からインスピレーションを得た。コットンのフローラルプリント、アシメトリーなビスチェにサンドレス。イブニングウェアは金と銀で輝き、ウエストウッドの夫(Andreas Kronthaler)がデザインした靴は、革のストラップがひざまで巻きつく。流れる曲はデペッシュ・モードの「Personal Jesus」
コレクション後のパーティには、デビアスのダイヤモンドチームが姿を見せ、噂ではまもなく開始されるウエストウッドのジュエリーラインにダイヤを供給する予定だという。

Jean Paul Gaultier ジャン・ポール・ゴルチエ
ゴルチエのショーはアンダルシアのジプシースタイル。メンズライクのジャケットやトレンチコートにフラメンコ風ヒラヒラのロングスカートを合わせる。頭に巻いた大判のスカーフ。全体に赤茶けた色彩。太陽と砂漠の色。モデルはタバコをふかしながら、長いランウェイを大股で歩き、胸を大きく開けブラを見せる。ジャージ・スカートにミッソーニスタイルのトップス。フィナーレはフラメンコ。エスニックプリントにフラメンコのスカートが舞う。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=gaultier

ISSEY MIYAKE イッセイ・ミヤケ
イッセイ・ミヤケのタキザワ・ナオミのテーマは「メーキャップ」。ジャケットにパウダーシャドーのような赤や緑がまぶされ、ワンピースには、体の曲線に合わせて、アイシャドーのようなプリントをのせ、肌の上に直接、化粧をしたような質感を演出。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/issey_miyake/index.htm

Victor&Rolf ヴィクター&ロルフ
ヴィクター&ロルフのテーマはロレアル社から発売される香水の名前と同じ「フラワー・ボム」。場所はチュイルリー公園の中の特設テント。フルフェイスのヘルメットに、革のミニのトレンチコートでスタート。前半のモデルはすべてヘルメットをかぶり顔を見せない。片足にはリボンが一筋、巻かれ、スーツ、ドレス、素肌にジャケットと黒一色の服が続いていく中、徐々にリボンがベルトになり、装飾に。黒い服を着たモデルが舞台に並ぶと、いきなり花火が散り、舞台が反転。一気に鮮やかな赤やピンクの服、顔を赤く塗った花のようなモデルたちが登場。リボン・モチーフは続き、大きなリボンをそのまま、何重にも身体に巻きつけたようなドレスや右肩に乗ったリボンが、胸を通って左すそに少しずつ小さくなるドレス。最後はバラの花びらが降る中、フレグランスのキャンペーンフォトが映し出され、デザイナーが現れた。
今回の二人はタキシード姿でした。フレグランスは当初、オートクチュール時期の発表とか言われていたのですが、この時期になりました。
http://www.sankei.co.jp/edit/bunka/2004/oct/kiji/07parisfashion.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041007-00000119-reu-ent.view-000
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/viktor_rolf/index.htm
http://www.reuters.co.jp/newsArticle.jhtml;jsessionid=V0AZUDIXAQIU0CRBAEKSFEY?type=entertainmentNews&storyID=6439162
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=victor

Junya Watanabe ジュンヤ・ワタナベ
渡辺淳弥は、白いシャツに、金色のファスナーを腰にあしらったスカートでスタート。ファスナーは優美な襟にもなり、中盤のメーンカラーは黒。凝った帽子を組み合わせたボリュームのあるヘアスタイルが印象的。金や青をアクセントに全体的にはモノトーン。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/junya_watanabe/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=watanabe

LANVIN ランバン
ランバンのアルベール・エルバスは世界旅行をイメージし、中近東やアフリカ風の細工を取り入れ、最後はパリに戻るといった仕掛けのコレクション。フラメンコのソロでスタートしたショーは黒を主体にレースのスカート細かく重なるプリーツのドレス、白や黒のトレンチコートもシック。「私は大きなシェイプを描くことが出来ました」とエルバスは今回のシルエットを説明した。
エルバスは手首を怪我したらしくて、右手に包帯を巻いて登場していました。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/lanvin/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=lanvin

Helmut Lang ヘルムートラング
ヘルムート・ラングは、白のロングジャケットにパンツ、そしてねじられたインナーでスタート。ねじられた布は、ひものようにドレスの襟元を飾ったり、すそを結んだり(カッティングも凝っているのでまるで柔道着みたい)、ジャケットもドレスもシャツも、色は白、ベージュなどを中心にシンプルながら、どれも微妙なドレープやカッティングが施され、どれ一つとして、普通の服とはちょっと違う。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/helmut_lang/index.htm

LOEWE ロエベ
ロエベの舞台には白い砂が敷き詰められ、テーマは「トラベル」。薄いスエードのジャケットにシフォンのノースリーブを合わせ、そでがふくらんだ白いワンピースには革のベスト。革なのに軽やかで、白にグレー、淡いピンク、カーキと色合いも上品。ストールやジャケットには、銀の刺しゅう。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/loewe/index.htm

Cacharel キャシャレル
キャシャレルはアフリカ・マリの写真家マリック・シディベに着想を得たコレクション。大胆な色遣いの服を並べ、モデルの髪にも色鮮やかな布を編み込み、足元を飾るサボやサンダルも花やゼブラ柄。木のビーズを襟元にあしらい、バッグもアフリカ調。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/cacharel/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=cacharel

Rochas ロシャス
ロシャスはシンプルながら上質な白いスーツでスタート。淡い水色や深緑、黒のスーツが次々と登場。表面にあしらった凹凸がシンプルな形に上質感を感じさせる。黒いレースのスリップドレスに、コルセット風ドレス、ラストのイブニングドレスもゴージャス。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/rochas/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=rochas

Nina Ricci ニナ・リッチ
スウェーデン人デザイナーのラーズ・ニルソン(Lars Nilsson)による3回目のニナ・リッチは、シルクと明るさが散乱。ピンク、グレーのサテン・ジャケットにタフタのボレロ・ジャケット、銀のロングガウン、クラシックな花柄プリント、ひざ上で微妙なドレープをかもし出すスカート。ニルソンは、ブランドのアイコンであるレースのランジェリーや香水、L'Air du Tempsのイメージを縦横に駆使し、それを若返らせた。
フォードのグッチ、ジョン・ガリアーノのクリスチャン・ディオールなどと同様なことが、今、起きているのかもしれません。

Sophia Kokosalaki ソフィア・ココサラッキ
ロンドンから移り、今回がパリ・デビューとなったギリシャ人のソフィア・ココサラッキ。ショーはdes Cordeliersで開かれた。彼女がジバンシィの次期デザイナー有力候補という噂を裏付けるように、聴衆の中には、ジバンシィのMarco Gobbetti会長とLVMHのヘッド・ハンティングを担当するJean Jacquesの姿も見られた。人魚をイメージした青いブラ・トップに金のチェーンとキュロットを合わせ、ギリシャ女神風ドレス、泳ぐような美しいドレープのジャージドレス、50年代風のロングスカートにピンクのドレス、テーラードジャケット。洗練されたセクシーさをアピール。
ショーの後、「ジバンシィの次期デザイナーは彼女に決まったのか?」と尋ねられたGobbettiは、「彼女は素晴らしい才能を持っています。しかし、この件に関しては非常に多くの名前が上がりました。今は静寂の時間です」とコメント。
アテネオリンピックでギリシャの公式ユニフォームをデザインしたことに加え、ロンドンからパリへの移動が重なり、時間が足らなかったとの声も。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=sophia

John Galiano ジョン・ガリアーノ
ジョン・ガリアーノのテーマは「バーバラ・ハットン(億万長者で7回結婚したが、幸せにはなれなかった。結婚相手はケーリー・グラントを除きすべて財産狙いだったといわれる)がグラストンベリー(英国のアーサー王伝説ゆかりの小さな町で、ウッドストックと並び称される世界最大規模の音楽フェスティバルで有名。日本のフジロックはこれがモデル)へ行く(Barbara Hutton goes to Glastonbury)」。サイケデリックプリントと漫画60年代をイメージ。ピンクのサテン・ドレス、デニム、サテンスかーとのスーツに、羽つき帽子と40年代スタイル。ガリアーノは「バーバラ・ハットンとシエナ・ミラーにインスピレーションされました」と語った。

Christian Lacroix クリスチャン・ラクロア
クリスチャン・ラクロワは、ビクトリア朝スタイルの白いキャミソールを着たリリー・コールでスタート。合間にメンズをはさみながらカラフルなシースルードレス、ツイードのジャケット、白いデニム・ビスチェ・ミニ・ドレスは白いレースのコートと合わせられる。

ドリス・ヴァン・ノッテン
ドリス・ヴァン・ノッテンはパリ郊外の貨物倉庫で50回目の記念ショー開いた。ショーは大晩餐会形式で、細長く1列に並べられたテーブルに、片側250人ずつ計500人が着席。頭上には大小100個以上のシャンデリア。サービス係250人がピアノ演奏に合わせてタイミングよく、お皿を運ぶ。食事を終えたテーブルは、そのままランウェイに。ピュアホワイトやオフホワイトの無地の服から始まり、手の込んだ刺しゅうにスパンコール。フラワープリントに花の刺しゅうなどエスニック風は変わらず、フレアスカートが、かわいい。イメージしたのは、ロンドンに生まれた少女がルーマニアに行き、フォークロアを着た感じ。
http://www.asahi.com/culture/update/1008/001.html
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/dries_van_noten/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=dries

Emanuel Ungaro エマニュエル・ウンガロ
「ラグジュアリー・トラベルとロマンス」が今回のテーマ。デザイナーのGiambattista Valliはギリシャへの旅にインスパイアされたコレクションを披露。カプリパンツにブラウス、特大のフリル、白いスカート。水着は赤く情熱的で、エメラルドのイブニングドレスはタイト。「それはポジターノ(イタリアの景勝地)、カンヌ、インドあるいはギリシアに持っていくことができます」と、ValliはバックステージでInes de la Fressange(シャネルの元モデル、デザイナーとしても活動中)に伝えた。「幸福と休暇のメッセージ」です。

HUSSEIN CHALAYAN フセイン・チャラヤン
黒のテーラード風スーツでスタート。やがて明るさが加わるとともに、ベストにバミューダやメンズライクのシャツにジャケットを羽織るスタイルが登場。ストライプにメッシュ、シースルーのスカート。すべて、ドレープが美しい。後半はカラフルなドレス。インスピレーションは「見えない視点」。「盲目の人が夜、眠っている時にどのような夢を見ているのか、それを想像しました」とチャラヤンはシフォン・プリント・ドレスのイメージについて聞かれて、答えた。「私は自分で目隠しをして、ランダムに描いたあと、ドレスを作るために組み立てました」。

VERONIQUE BRANQUINHO ヴェロニク・ブランキーノ
テーマは「エマニュエル夫人」。ステージには、映画で有名な籐の椅子に20人以上のモデルが腰掛けており、一人ずつ階段から降りてくる演出。バックにはバリー・ホワイトのサンプリングが流れ、雰囲気は70年代。ツイードのジャケットにロマンチックなフリルのスカート、ブーツ。シースルーニットに細身のパンツ。モデルの髪はブローされ、シルクのスカーフを首に巻く。ラストはモデル全員がゴールドの水着で、登場し籐の椅子に腰掛ける。
それでもエロティックにはならず、どこか可愛いのがヴェロニク。ロングスカートの美しさがさすがです。今回はちょっとシックだったかな。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=velo

Sonia Rykiel ソニア・リキエル
ソニア・リキエルの会場はチュイルリー公園内の特設テント。テーマは「LEGEND(伝説)」。最初に登場したのは黒いコートに帽子のスタイル。星のアクセントが入った帽子が続き、やがて、ボーダーに黒い帽子という海賊スタイルに。ナイフや星のプリントの黒いドレス。スパンコールのどくろのプリント、水着は金に輝く。最後、「イマジン」が流れる中、色とりどりのボーダーニットを着た集団が登場してフィナーレへ。先頭はソニア・リキエルの孫。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/sonia_rykiel/index.htm

AF VANDEVORST A.F.ヴァンデヴォルスト
ベルギーのFilip ArickxとAn Vandevorstのデュオは、前半は黒一色、中盤からは一転、白(銀・ライトグレー)がメインになり、後半にパステルが加わる。ブーツにバイカージャケット、トレンチ。イメージは90年代のディスコで、ある種、彼らの99秋冬のショーをリニューアルした。

Valentino  ヴァレンティノ
ヴァレンティノはゴージャスな避暑地スタイル。カラフルなビキニ、ヨット・パーカー、ビーチ・バッグ、革ひものサンダル、フラワー・コサージュ。「VAL」のロゴは控え目に水着、バッグ、ベルトにプリントされる。「ファッションは、リアリティとグラマラスの間に正しいバランスを見つけるでしょう。服の意味は、女性のライフスタイルに適合しなければなりません」とヴァレンティノ。
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=valentino

Yohji Yamamoto ヨウジ・ヤマモト
2年半ぶりにプレタポルテに戻ってきた山本耀司。自らの原点である黒と白のドレスやテーラードのジャケットやシャツを基調に、赤のドレスを効果的に取り入れた新作を発表。冒頭に登場したのは、細かく折り畳んだプリーツがひるがえる綿の白いシャツ。バッハのバイオリン曲が流れる中、「女性の体の上で小川が流れるように」と山本が表現する、細かく折り畳んだプリーツや繊細なレースのドレスを披露。モノトーンの色彩に突如現れるラッカーレッド。「流行やマーケティングとは一線を画した服を作りたかった」と山本。
後半の黒のシリーズといい、まさに耀司らしいコレクションでした。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/yohji_yamamoto/index.htm
http://www.elle.co.jp/home/fashion/collections/ss2005/show.php?brand=yohji

ケイタマルヤマ
の会場はインターコンチネンタルホテル。舞台にはいかりに救命用の浮輪などが飾られ、登場した服もマリンテースト。ドレスにはイカリの結び目のような飾りがあしらわれる。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/keita_maruyama/index.htm

アンダーカバー
高橋盾の「アンダーカバー」は古い劇場でショーを開催。テーマは、前回に引き続き「バット・ビューティフル」。招待状には「チェコのシュールレアリズムの芸術家ヤン・シュヴァンクマイエルへのオマージュ」とあり、レースとフリルを多用したロマンチックなドレスは、布を合わせたりはがしたりして色あせやひび割れを見せ、その裂け目をかれんなレースが飾る。詰め物がはみだしてしまったぬいぐるみのようにも見えるワンピースなど、裂け目から様々なものがのぞく。
http://www.asahi.com/culture/update/1005/001.html

Yuki Torii ユキ・トリヰ
ユキ・トリヰには風景画のような美しいプリントが多数登場。イメージは「ポストカード(絵はがき)」。フローラルパターンのサンドレス、白いジャケットにスカイブルーのプリントシャツにデニムなど世界のリゾート地のリラックスした雰囲気を表現した。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/yuki_torii/index.htm

Hiromichi Nakano ヒロミチ・ナカノ
ヒロミチ・ナカノは丸やストライプの幾何学柄を中心にしたコレクション。長めの丈の赤白のボーダーニットに、刺しゅうをあしらったシフォンのスカートを組み合わせ、カーキ色のカバンや帽子もポイント。スヌーピーやウルトラマンを描いたTシャツも登場した。
http://www.yomiuri.co.jp/collection/paris/hiromichi_nakano/index.htm

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