「2006春夏パリ・メンズコレクションレポート」

ディオール・オム
エディ・スリマンのプログラムのートには「世界は混乱していたが、彼の髪は完璧だった」と書かれ、5つボタンのシングルジャケットに細身のタイで始まる。ショート・トレンチ、レザーブルゾン、チェックのインナー、音符がプリントされたブルゾンなどが登場。ほとんどのモデルはサスペンダースタイルで、ポロシャツにボウタイ。最前列にはカール・ラガーフェルド、ベルナール・アルノー、アズディン・アライア、ピエール・ベルジュ。
「このショーは、ポスト・インディー音楽によってインスピレーションされましたが、少しだけニュー・ウェーブを選んでいました」とエディ・スリマン。

Yves Saint Laurent イヴ・サン ローラン
クリエイティブディレクター、Stefano Pilatiによる3度目のコレクションとなったYSLリヴ・ゴーシュは3ピーススーツが続き、馬のプリントのニットもエレガンス。

コムデ・ギャルソン COMME DES GARCONS
ギャルソンは、ストーンズの舌を出した唇が多数プリントされたスーツで始まり、カラフルな服が続く。唇はスーツだけでなくシャツやTシャツ、パンツにもプリントされ、黒のスーツでもインナーには唇。後半には袖から脚の外側に五線譜が描かれたスーツも披露。「ロックはエナジーと反乱のシンボルです」と川久保玲。最前列にミック・ジャガーは姿を見せなかったものの、彼の恋人、L'Wren Scottは「とても素敵、まさにComme des Garcons」とコメント。

Hermes エルメス
ヴェロニク・ニシャニアンのエルメスは、白のジャケットでスタート。シックなグレーや茶のカーディガン。イエローのスポーティ・ジャケット、プリントのシャツもシックでクラシック。

JUNYA WATANABE ジュンヤ・ワタナベ
デニム風ストライプショートコートにスニーカー、髪を立たせたモデルで始まった渡辺淳弥。流れる曲は、レッド・ツェッペリン。中盤にはラコステのポロシャツ、デニム、チェックをはさみ、後半はシルクハットに白いシャツ、黒のスーツスタイル。

Louis Vuitton ルイ・ヴィトン
マーク・ジェーコブスは、タンクトップにショートパンツというトレーニングスタイルでスタート。続いてジャケットに白いシャツにタイ、ショートパンツ。水着にカーディガン。スタジャン、Tシャツやタンクトップの胸には「LOUIS VUITTON」の文字。

Yohji Yamamoto ヨウジ・ヤマモト
山本耀司のテーマは野球。様々なヴァージョンの「私を野球を連れて行って(Take Me Out to the Ball Park)」が流れる中、30年代風のストライプ・ベースボールのユニフォームスタイルに野球帽でスタート。ワイドパンツにキャップ、ベスト。ボタンを開け、素肌にコート。後半には、白いシャツにサスペンダー、黒や水玉のワイドパンツ。バットとグローブを持った子供たちがNYヤンキースやドジャースのユニフォームで登場。
「私たちの世代は、日本では皆、野球をして成長しました。今、私は、そのアメリカン・ドリームの郷愁を思い出したかった」と山本耀司。

Ann Demeulemeester
初のメンズショーは、メンズながらフェミニン。モデルの髪も長めで、テーラードジャケットやワッシャーのコート、オフピンクのスーツもレディスタッチ。

[Gin and it]

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