ファッション用語解説

【た】

    ●タイトスカート
    タイトは堅い、きついという意味で身体の線に沿ってぴったりとフィットするシルエットのスカート。ギャザーやフレアーを入れずに裾までまっすぐなラインを持つものが多い。裾にスリットやキック・プリーツを入れることもある。一部の男性にマニアック的な支持を受けている。

    ●タイトスリーブ
    腕にぴったりした細い袖。主にワンピースなどに用いられる。

    ●ダウンジャケット
    ガチョウやアヒルなど水鳥の胸毛、羽毛(ダウン)を詰めてキルティングし、ジャケットにしたもの。本来は防寒服だが、アウトドアスタイルの一環として街でも着られるようになった。

    ●タキシード
    シンプルスレッドに拝絹つきのショールカラーで、夜間の準礼装。英国でいうディナージャケット、フランス、ドイツのスモーキングにあたる。原則として黒の蝶ネクタイをつけることから「ブラック・タイ」といえばタキシードを指す。ちなみに「ホワイト・タイ」は正礼装である燕尾服(スワローテールコート)。

    ●タータンチェック
    スコットランド高原地方の特殊な礼服に用いられていた色格子柄。17-18世紀に完成され当時のクラン(氏族)の象徴として扱われていた柄。まあ、家紋みたいなものですね。格子の規格、柄、色、配色によって細かい決まりがあり、本来は紡毛の毛織物でたて・よこ同色、同本数の多色使いが特徴。ただし、今では単なるファッションアイテムの一つとなっている。

    ●ダーツ
    体型にあわせて立体的な丸みやふくらみを出すために、布の一部をつまんで縫い消すこと。平面状は矢のように先がとがった形のため、ダーツ(投げ矢)と呼ぶ。位置によってフロントダーツ、ウエストダーツ、ショルダー、サイドなどがある。

    ●タートルネック(turtleneck)
    首に沿って、上がり2重、3重に折り返すネックライン。タートルは「亀」のことで、亀の首に似ていることからこう呼ばれる。フルタートルネックから、一重に折り返すもの、ゆったりとしたオフタートルネックなど様々な種類がある。フランス語では「コル・シュミネ(煙突のような衿の意味)」、日本語では徳利に似ていることから、徳利衿と呼ばれる。

    ●タフタ(taffeta)
    極細い、よこうねのある、絹や化合繊の平織物。本来は絹織物でたて糸に諸撚りの本練糸を使った織物。たて糸を密にし横糸を太めにするため、よこうねが現れる。語源はペルシャ語の「紡ぐ」という「taftan」から。

    ●チェック
    プラット、ブレイドともいい日本語では格子、格子柄。厳密にはプラッドはチェックよりも、大きい格子柄で3色以上の色数の多いもの。古来から、石畳の模様や建築物などに使われておりタータンなど、民族に伝わる伝統的なものも多く見受けられる。異色の先染め糸を使って織り出すがプリントで格子柄に染めたものや同色の糸を使い、織り方によって格子柄を出すものもある。

    ●チュニック
    ほっそりとした衣服全般、またはそうしたシルエットを持つ腰下からひざ丈ぐらいのシンプルなジャケット、スカート。もとはラテン語のチュニカ(下着)から来ている。

    ●ツイード(tweed)
    もとはスコットランド産羊毛の、太い紡毛糸を毛染めして手織りにした平織り、綾織の総称。ざっくりとした素朴な味わいのある厚手の紡毛織物。現在では、太番手の紡毛糸で織った平織り、綾織、杉綾の地厚で丈夫な織物を指す。ハリス・ツイードが有名だが、その他にもドニゴール・ツイード、エジンバラ・ツイードなどがある。ブリティッシュトラッドで、スーツ、コート、ジャケットなどカントリー調の服に使われる。

    ●ティアード(tiered)
    シルエットの一種で段々に重ねるという意味。ラッフルや帯状の布が段々に重なったドレスやスカートのシルエットのこと。2段切り替えや3段切り替えなど様々な種類があるが、シンデレラが舞踏会に着ていくようなドレスのシルエット。

    ●ディティール
    ディティールとは、襟や肩、袖、裾といった服のそれぞれの部分の細かなデザインのこと。例えば「フレンチカフス」などがディティールということになる。

    ●テキスタイル
    織物およびその原料。糸から生地までを含める場合もある。

    ●デニム
    たて糸に20番手双糸、横糸に細めの未ざらし糸を使いあや織りにした綿織物。ブルーデニムはたて糸に紺糸、横に未ざらし糸を使っているのでたて糸が表面に多く浮き、紺に見える。フランス語の「serge de nimes」(サージ・ド・ニーム、ニームで織られたサージ)からきた。

    ●デ・ビアス社
    世界のダイヤモンドを牛耳ってる会社。世界のダイヤモンド産出量の80%は、ここが掌握しているといわれ、市場をコントロールする力を持つ。多数の鉱山や販売機構、流通会社や組織を参加に収め、別名「ダイヤモンド・シンジケート」。

    ●テーラード(tailored)
    テーラー(紳士服の仕立て屋、裁縫師)が由来で、「紳士服仕立て」という意味。テーラーメード(tailor made)と同じ意味で使われる。ドレスメーキング(dressmaking、婦人服仕立て)に対比する
    言葉で、柔らかく、ドレッシーではなくカチッとした仕立てということ。ちなみに、テーラードスーツは
    女性向きに作られた紳士風の背広型スーツのことをいう。他にテーラードを用いた言葉では
    テーラード・カラー、テーラード・スカート、テーラード・ジャケット、テーラード・ブラウスなどがある。

    ●天竺
    やや厚めの綿平織物。祖布、細布、天竺、金巾の順に糸が細かくなり、地合いは薄くなる。たて、よことも20番手程度の糸を使う。もともとインドから輸入されたのでこの名前がついた。

    ●テントライン
    テントのように裾が広がっていくシルエット。肩のあたりを小さくフィットさせ、胸から裾にかけてフレアーを大きく出し、三角状に広がっていく。ピラミッドラインとも呼ぶ。

    ●ドクターバッグ
    医者用に作られたバッグでかっちりとした取っ手と、真鍮製のカギがついた黒革のもの。全体に厚く丸い形で留め金をはずすと口が大きく開く。後にビジネス用としても広く使われることとなった。

    ●ドット
    水玉。もともと、ドットは点の意味で水玉模様のこともこういう。

    ●トッパーコート
    婦人用のショートコートで、上半身を覆う程度の軽快なコート。ウエストからヒップまでの丈で裾広がりのシルエットのものが多い。

    ●トップコート
    軽快なコートの総称。オーバーコートの対語として使われる。一番上に着用するという意味でトップという言葉が使われ、スプリングコートなども、トップコートの一種である。

    ●トートバッグ
    トートバッグの語源には諸説あるが、一般的なのはアメリカの俗語で「運ぶ・背負う」という意味の「tote」から来たという説。もとはキャンプなどで、水をそのまま入れて運ぶことの出来るキャンバスなどで作られた丈夫な布地で大きな角型の手提げ袋がこう呼ばれた。その後、まちがつき、口が大きく開いたもので異色の布製ベルトが、持ち手からそのまま両面に2本ずつ縫いつけられたものが代表的となる。現在では、このようなスタイルのバッグの総称とされ、革のベルトを使用したものなどバリエーションが広がっている。

    ●トドラー(toddler)
    「ヨチヨチ歩きの子供、幼児」のことで、マーケティング用語でオムツの取れた2-4歳までの幼児を指す。

    ●トラッド
    トラディショナル・スタイルの略。伝統的なイギリススタイルや、アメリカ東部の紳士的なスタイルなどアーガイルや、タータンといった伝統柄を用いた、ややドレッシーなスタイル。特有なファッションよりもライフスタイルを含めて表現されることが多い。

    ●ドリズラー・ジャケット(drizzler jacket)
    スイングトップのこと。スイングトップのことをアメリカではドリズラー・ジャケットという。ドリズルとは「細かい雨」のことで、ゴルファーの小雨対策として、アメリカのスポーツウェアメーカー、マクレガー社が「ドリズラー・ゴルファー」の商品名で売り出したことからこの名前が広まった。後に50年代ファッションのマストアイテムとして一世を風靡した。ちなみに、スイングトップ(swing top)とは一般にゴルフジャンパーとして知られるジップ・フロント、ラグランスリーブでナイロンとコットンの混紡地が使われるブルゾンのこと。スイングトップという言葉は和製英語で、アメリカではドリズラー、英国では、イギリスのバラクーダ社によるG-9モデルが有名なことから、「バラクーダ」と呼ばれている。

    ●ドレープ
    衣類などにゆったりとしたひだを入れること。自然にできた布のたるみやしるえっとにより、優美に見せることができる。エレガントなドレスなどに用いれられる。

    ●ドロップ(Drop)
    サイズ、寸法表示の一種。ドロップ寸ともいい、胸囲から胴回りの寸法を引いた数字をドロップと呼び、その数値でサイズを割り出す方法。紳士服の背広では、16-0cmまでのドロップ寸を7つの体型に分類しており、
    Y体(ドロップ寸16cm)、
    YA体(同14cm)
    A体(同12cm)
    AB体(同10cm)
    B体(同8cm)
    BE体(同4cm)
    E体(同0cm)。
    例えば、8dropというのはB体のことで、オーダーなどの場合、6dropなどというように表現する。

    ●トーン
    色の明暗、色弱、濃淡などのこと。色調。有彩色ではペールトーンやライトトーンのように11種。無彩色についてはホワイト、ライト、グレーなど5種に分けられ、計16種のブロックで構成される。

    ●トングサンダル
    親指を引っ掛けて履く、かかとが高くてゲタみたいに履く所が分かれているサンダル。

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(最終更新:2005年2月15日)


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