Heatherette へザレット U.S.A.

ブランドの歴史・解説

リッチー・リッチ(Richie Rich)とトレイバー・レインズ(Traver Rains)の2人によるデザイナー・ユニット。リッチー・リッチはカリフォルニア出身で、2歳のときにアイススケートを始め、クリスティ・ヤマグチとも一緒に練習するようになる。アメリカの国内ランクで12位にランクされるほどの実力を持ち、世界ツアーにも参加した。やがて、ニューヨークへ移住し、最もホットなクラブで働きはじめるとともにPOPシンガーとしてレコードをリリース。独力で学んだ裁縫技術とともに自らの衣装をデザインするようになる。

一方、トレバー・レインズはモンタナ出身。ロデオライダーとしてホースショーでいくつものメダルを獲得。ホースショーで必要となる衣装をきっかけにファッションに興味を持つようになる。そして、テキサス大学に入学し、経済学および国際ビジネスの学位を取得。これが後にへザレットのビジネス面において多大な貢献をすることになる。やがて、彼はニューヨークへ移住し、リッチーと出会う。

1999年12月、あるパーティーにリッチーが出席した時、自ら着ていた服を見たダウンタウンの店パトリシア・フィールド(人気テレビ番組、「Sex and The City」の衣装を手がけるスタイリストの店)のバイヤーがその場で服を発注。ショップに飾られたその服を見た、ヒップホップスター、 フォクシー・ブラウン(Foxy Brown)が、MTVビデオ・アワードのための衣装をデザインしてくれるようにリッチーとトレバーに依頼。そして数多くのポップスターが二人の服を着ることとなる。

やがて、フォトジャーナリストや著名なスタイリストの支持を得た彼らはヴァニティフェアをはじめとするファッションマガジンに数多く取り上げられ、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)、マライア・キャリー(Mariah Carey)、エアロスミス(Aerosmith's)、スティーブン・タイラー(Steven Tyler)、サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)といったセレブの支持を得る。

2001年9月には、2002年春夏ニューヨークコレクションにてデビューコレクションを開催。その時のテーマは「Look at Me」。「クラブで、街で人々の視線を集めるような楽しい洋服を作っていきたい」という意味をこめた。

2002年には、サンリオと契約。2003春夏ニューヨークコレクションでは「ハローキティ」 をモチーフに、おなかの部分にキティをあしらったワンピースや、小さなキティを全身に散らしたパンツなどのショウ・ルックを手掛けた。リッチーは熱烈なキティファンで「キティは僕にとってマドンナのような存在」と語っている。2003年1月、春夏コレクションを東京・竹芝でも開催し、二人は来日。続く、2003秋冬ニューヨークコレクションでもキティを登場させ、会場は両方のファンでもあるヒルトン姉妹をはじめ、記念撮影を申し込む人が殺到。キティはハート模様の服で投げキッスを披露。最後のランウェイにも登場した。

ちなみに、2001年12月中国の女優、趙薇(Zhao Wei)が日本の旭日旗に似た布をまとって中国のファッション誌のグラビアを飾り、波紋をよんだが、それをデザインしたのが、リッチー・リッチ。リッチーはあれはカリフォルニアの太陽を象徴したものと語っている。

レザー、デニムを多用したストリート感覚を取り入れたパンクルック。クラブシーンを彩るようなファッションが特徴。

公式サイト
Heatherette
(英語)

コレクションの模様や過去に掲載された雑誌のレビューなど、オンラインショッピングもできます。日本では、浜崎あゆみもヘザレットのファンということで、あゆがヘザレットを着てNon‐noの表紙を飾ったフォトも掲載されています。また、コレクションコーナーでキティファッションを見ることができるほか、バッグの購入も可能。92ドル。

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