LOEWE ロエベ Spain

解説・歴史

ロエベの歴史は1846年、ドイツ人の創業者エンリケ・ロエベ・ロスバーク(Enrique Roessberg Loewe)が、スペイン・マドリードに皮革製品の工房を開いた所から始まる。当初は王侯貴族を主な顧客としていたが、1890年に店舗に併設してアトリエを構え、デザイン・品質、耐久性にすぐれた製品がヨーロッパ中の注目を集める。革製品では仔羊皮を独自の手法でなめしたナッパ素材を採用し、品質検査により実際に使用するのはわずか3%という品質へのこだわりを持つ。

1905年、2代目のエンリケ・ロエベ・ヒントンがアルファンソ13世から「王室御用達」の名誉を与えられる。1963年初の海外店をロンドンにオープン。1965年、4代目エンリケ・ロエベ・リンチがプレタポルテをスタート。カール・ラガーフェルド、ジョルジオ・アルマーニらがデザインを担当していた。70年代に初のフレグランス「エル・デ・ロエベ」発売。1985年、ルイ・ヴィトン社と提携を結び、1996年ロエベはLVMHの傘下に入る。1997年にはナルシソ・ロドリゲスがレディス・プレタポルテのデザイン・ディレクターに就任。

ナルシソ・ロドリゲス(Narciso Rodriguez)は、1961年アメリカ・ニュージャージー州出身。祖父母がスペイン領出身。パーソンズ卒業後、「アン・クライン」、「カルバン・クライン」を経て95年「セイ(TSE)・ニューヨーク」のディレクターに就任。カシミアブームを生み出す。「セルッティ」のデザイナーを務めたあと、97年に「ナルシソ・ロドリゲス」をスタート。98年春夏でミラノコレクションに初参加していた。2001年秋冬からはニューヨークコレクションに参加している。

98-99年秋冬シーズンから2002年春夏までナルシソ・ロドリゲスがプレタポルテのデザインを担当したが、その後は自分のブランドに専念するためデザイン・ディレクターを辞任。一説にはロドリゲスに任せてはみたものの、大して売上が伸びず、話題も集められなかったためアルノーが解任したという噂もある。

2002-2003年秋冬コレクションからは、ホセ・エンリケ ・オナ・セルファがロエベの新デザイナーに就任。オナ・セルファは1975年生まれ、ベルギー出身のスペイン人で、ファッション・スクールLa Cambreを卒業後、オリヴィエ・ティスケンスのアシスタントを経て、ロエベに。彼のデザインはクラシックやフラメンコダンサーの肉体の力強い動きからインスピレーションを得ており、デザイナーの故郷スペインの情熱的なモチーフをモダンに表現。

2007年春、新バッグ「ナッパ.アイレ」が登場。スペイン語で「空気(air)」を意味する「アイレ(aire)」という名のとおり、バックルやリングなどの金具を一切使わず、空気のような軽さを実現。バッグ本体とハンドル部分には「ロエベ」の代名詞ともいうべきナッパ素材(ラムスキンをなめした柔らかな革)を使用した。

2007年7月、LVMHは2008年1月にStuart Veversがロエベのクリエイティブ・ディレクターに就任すると発表した。Veversは1973年11月17日英国生まれ。ウェストミンスター大学を卒業後、ボッテガ・ヴェネタ、カルバン・クライン、ジバンシィを経て、マーク・ジェーコブスの下、ルイ・ヴィトンでアクセサリーをデザイン。2004年からマルベリーのデザイン・ディレクターで、2006年にはBFCのファッション・アクセサリー・デザイナー・オブ・ザ・イアーを受賞している。「スチュアートの経験、クリエイティブな才能はロエベの開発を増強するために完璧にマッチするでしょう。また、ロエベはホセ・エンリケ・オナ・セルファの6年間における彼の功績に感謝の意を捧げます」とLVMH。オナ・セルファは2007年10月のパリ・コレクションで最後のロエベを披露する。Veversはアクセサリーだけでなくプレタポルテや、全世界120店の統一イメージなどを含むロエベのクリエイティブ面のすべてを担当。最初のデザインプレゼンテーションは、3月のパリコレクションで予定されている。「Veversはロエベのスタジオとワークショップがあるマドリッドへ移るでしょう」とLVMHのファッション部門の最高経営責任者、Pierre-Yves Roussel。

2009年12月、スペイン(カナリア諸島を除く)・ポルトガル・英国・フランスでオンライン・ブティックを開始。ロエベのクリエイティブディレクター、Stuart Veversはオンライン販売のスタートを記念して、ネット限定サファイアブルーのナッパレザーCalleバッグをデザインした

国内では、1964年サン・モトヤマによってはじめて紹介されたがロエベのLVMH加入により、ルイ・ヴィトン ジャパン傘下のロエベ・ジャパンによって展開されている。

ロエベジャパン 東京都港区南青山1-1-1 Tel 03-3404-0631
1986年日本法人として営業開始。97年4月銀座本店オープン、2000年4月銀座本店を拡大リニューアルオープン。

オフィシャルサイト
ロエベジャパン
 会社概要、カタログなど。

LOEWE(英、スペイン、日本語から選択)内容は上と同様。

ショップリスト

旗艦店
銀座本店 東京都中央区銀座7-5-4 Tel 03-5568-6191 11:00-20:00 無休
2000年4月8日にグランドオープン。1階と2階の2フロア、約300平方メートルと国内最大規模。メンズ、レディスの専用売場を持つ。石灰石とローズウッドによるフロア、白基調の内装、ガラスにサンドイッチされた和紙と石灰石による外壁などロエベの新しいイメージである「透明感」が作り出され、ニュー・ショップ・コンセプトに基づいている。

直営店
表参道店 東京都港区北青山3-5-29 TEL 03-5771-4811
銀座本店に次ぐ広さとなる、1階&2階の2フロアからなる石材と木を使って作られた店内は、バッグ、シューズ、革小物など、レディス、メンズのウェアもそろう。同店は日本における34店舗目のショップで、オープン記念の限定バッグも34個、発売。大西洋に生息するウルフフィッシュのレザーを使って作られたバッグは、付け替え可能なスネークレザーのオレンジと青のハンドル付き。ハンドルが付いてくるのは、全世界でも今回の限定アイテムのみ。他に、「エヴィデンス」のショルダーバッグ「omotesando」、バングル、腕時計が限定で発売された。
玉川店 Tel 03-5717-3431
福岡スーパーブランドシティ Tel 092-263-6511

インショップ
日本橋三越本店 Tel 03-3274-8408
新宿三越 Tel 03-3225-7553
新宿高島屋 Tel 03-5361-1406
池袋三越 Tel 03-3987-9759
立川高島屋 Tel0425-26-6448
三越札幌店 Tel 011-222-8054
仙台藤崎 Tel 022-261-5111
郡山うすい Tel 024-927-1518
宇都宮東武 Tel 0286-51-5197
千葉三越 Tel 043-224-4384
横浜高島屋 Tel 045-311-5111
静岡松坂屋 Tel 054-205-2513
浜松遠鉄 Tel 053-457-5257
名古屋三越栄店 Tel 052-252-3057
名鉄本店 Tel 052-585-7255
新潟三越 Tel 025-227-7203
金沢大和香林坊店 Tel 076-220-1929
京都高島屋 Tel 075-221-8811
大阪リーガロイヤルホテル Tel 06-6445-0187
大阪高島屋 Tel 06-6631-9021
近鉄阿倍野店 Tel 06-6625-2637
三越元町店 Tel 078-321-7453
岡山高島屋 Tel 086-232-1111
広島福屋 Tel 082-246-6657
松山三越 Tel 089-934-8102
高松三越 Tel 087-825-1759
小倉井筒屋 Tel 093-522-2161
福岡三越 Tel 092-538-3018
大分トキハ Tel 097-538-3018
熊本鶴屋 Tel 096-327-3694

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