VERONIQUE BRANQUINHO ヴェロニク・ブランキーノ Belgium. |
歴史・解説
デザイナー、ヴェロニク・ブランキーノ(VERONIQUE BRANQUINHO)は1973年ベルギー生まれ。絵画を学んだ後、アントワープ王立アカデミーに入学し、95年、卒業。卒業テーマは「エチケット」。97年コレクションデビューと同時に会社設立。98年秋冬からパリコレクションに参加。99春夏から99秋冬まで、イタリアの高級革製品メーカー、ルッフォ社の「ルッフォ・リサーチ」のデザインを、ラフ・シモンズとともに担当。2003年1月パリで発表された2003秋冬からメンズラインスタート。
2009年3月、ヴェロニク・ブランキーノはベルギーの歴史あるレザーブランド、デルボー(House of Delvaux)のアーティスティック・ディレクターに就任。デルボーの2009年冬秋コレクションではブランキーノがデザインした3つのモデルのバッグが展開される。ブランキーノは「私は、伝統あるブランドで高品質な仕事をできることは素晴らしいことです」とコメント。
デルボーはチャールズ・デルボー(Charles Delvaux)は長年、レザーグッズに取り組んだ後、1829年ブリュッセルにHouse of Delvauxを設立。ハンドクラフトのレザートランクはすぐに普遍的な賞賛を獲得した。1898年には最初のパテントモデル、Edison trunkを発売。この成功を受けて、デルボーはラゲッジやスーツケースなどに範囲を拡大。レザーグッズに初めて、シーズンの概念をもたらしたブランドとしても知られている。
2009年5月、ヴェロニク・ブランキーノは景気後退の影響を受けて、自分のブランドを閉鎖することを明らかにした。ブランキーノ自身が大多数を所有する会社James NVは裁判所が指定した3ヵ月間にわたる清算期間を開始しており、アントワープの直営店で在庫のみが販売される。ブランキーノはウィーンのApplied Arts大学での教授職とベルギーのレザーブランド、Delvauxのアーティスティックディレクターとしての役割に専念する。
閉鎖から3年を経て、イタリアのGibo社との提携により、2012年9月ブランドを復活。「以前、私は独立した会社を持っていました。私は、すべてに対して責任がありました。この新しい状況では、私はクリエイティブな面だけ担当するので、とても快適な感じがします」とブランキーノ。
フルレングスのスカート、フリルなど全体的に「可愛い」服が多い。しかし、単に甘いガーリーではなく、良家の寄宿舎で暮らす可愛い娘なんだけど、ちょっと危険な香りも併せ持つようなイメージ。
ヴェロニク・ブランキーノを語るとき、デビュー・イメージでもある森を駆け抜ける少女のイメージを外すことはできません。80年代のデビッド・ハミルトンを思わせる、幻想的な、キャミソールドレスの裾を翻して、でも必死に森の中を駆け抜ける少女のイメージ。ちなみに撮影はロナルド・ストゥープス。イメージはシルフ(sylph)だったらしいです。あれは衝撃的でした。2003秋冬のパリコレクションでもこのイメージは続いており、今回発表されたものは森をぬけて祖母に会いに行く、赤いフードをかぶった赤頭巾ちゃん。シンプルなAラインで装飾は、ほとんどなく、たまに魔女に見立てたような黒い服が登場するものの、それでも純粋に「可愛い服」が多いのがヴェロニクらしいところ。
ショップリスト
伊勢丹新宿店本館4階 Re−Style
ユナイテッドアローズ原宿店 東京都渋谷区神宮前3-28-1
スペース東京店 東京都港区南青山5-5-25 T-PLACE
ミッドウエスト東京 東京都渋谷区神南1-6-1
ナンバー44 東京都渋谷区神宮前3-20-21 ベルウッド原宿1F
アディッション アデライデ 東京都渋谷区神宮前4-19-8 アロープラザ原宿1階、など。